上田安子服飾専門学校様のご依頼により、オリジナルのプリント生地を製作しました。
この事例では、学生の描いた絵画をプリント柄として生地に表現しています。当社では以下の3つのプロセスを担当しました。
①絵画のデータ化
絵画のデータ化には、当社の撮影スタジオにて、美術品の撮影にも使われる高精細カメラを使用。
通常、A3サイズ程度までの大きさの絵画であれば、状況によりフラットベッドスキャナ(コピー機のような構造の高精細スキャナー)が使用できるのですが、今回は原稿のサイズが大きかったことから撮影を選択しました。
また、データの解像度を確保するため4分割での撮影を行っています。
②画像加工(色調補正とリピート作成)
撮影を行った後、画像の一部の色を別の色に置き換えるなどの画像加工を行いました。その後、約130cmの生地幅に合わせたリピートを作成しました。
上記①で得た画像データは、高精細かつ画像サイズが大きいため、データが非常に重くなります。
当社では印刷会社として、紙の印刷の領域でも大きな容量の画像データを扱うことが多いため、ハイスペックのMacなど設備を活用できるほか、画像加工や色調補正の経験豊富なオペレーターも多く在籍しており、このような画像加工では強みを発揮します。
③ プリント
こうしてでき上った画像データを昇華転写でプリントしていきます。今回はお客さまからご支給いただいた生地にプリントを行いましたが、まず50cm四方程度の小さいサイズでプリントして色調のご確認をいただいた後、本番生産を行う形で進行しました。
昇華転写プリントでは試作と量産で同じ設備を使うため、試作と量産の色ブレがなく、安定した量産を行うことができます。
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プリントした生地をお客さまに納品、お客さまのデザインと縫製のご手配にて添付画像の洋服の形になりました。
お客さまからはプリントの品質について高いご評価をいただいております。
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