NISSHA 透明フィルムヒーター
(2019.09.18 – 09.20)[名古屋]スマート工場EXPOに出展しました。
イグニッションボタンを押した直後に解氷が完了する透明ヒーター
ヘッドライトのLED化、自動運転システムの普及、ドアミラーのデジタル化
自動車が急速に進化を遂げる今、雪による機能障害が大きな課題となりつつあります。
NISSHAはこの課題を解決すべく、車載用途に適した透明フィルムヒーターを開発しています。
急速加熱能力に優れ、-30°の環境下において1分以内に50°まで加熱することが可能。
電子ミラー、カメラ、LiDARや赤外線センサーなどに、優れた解氷、防曇性能を提供します。
高透明かつ電波透過性に優れた透明フィルムヒーター。
エンジンをかけた直後に雪霜を取り除きます。
P=V²/R
ヒーターの熱量(P)は、定電圧の電源下では抵抗(R)に反比例します。
そのため、ヒーターに用いる導電材はできるだけ低抵抗である方が、加熱能力が高くなります。
透明導電膜ヒーター
ITOなどの透明導電膜を積層したフィルムを発熱体として使用するヒーターです。
メリット:透明な面状材料であり、配線見えの問題がありません。
デメリット:高抵抗なので、昇温に時間がかかります。
緩やかな曲面形状には対応できますが、
3次元形状に成形すると透明導電膜にクラックが発生します。
電熱線ヒーター
銅などのメタルワイヤーを電熱線として、フィルム上にパターニングしたヒーターです。
メリット:低抵抗なので、比較的早く昇温します。
デメリット:一般的な電熱線ヒーターは線幅が太いために配線が
見えてしまいます。
独自のパターニング技術により、特殊な電熱線パターンを形成した
NISSHAのフィルムヒーターは以下のような特徴を有します。
即暖+高透明
低抵抗かつ視認されない配線により、
急速加熱が可能でなおかつ透明度の高いヒーターを実現しました。
電波透過性
配線パターンの形状をコントロールすることで、視認性だけでなく、
電波透過性も確保することが可能です。
3次元形状対応
クラックなどの心配なく、フィルムを立体形状に成形することができます。
各種透明ヒーターとの特長比較 (当社テストデータ)
昇温速度 | 透明性 | 電波透過 | 3次元形状対応 | |
---|---|---|---|---|
NISSHAフィルムヒーター | 高速 | 良好 変色、配線見えなし |
可能 *1 | 可能 |
ITOヒーター | 低速 | 若干の黒み | 不可 | 不可 クラック発生 |
メタルワイヤーヒーター | 中速 | 配線見え | 可能 *1 | 可能 |
メタルメッシュヒーター | 中速 | 良好 変色、配線見えなし |
可能 *1 | 可能 |
*1 : 電波透過性はパターン設計に依存します。
・約40secで除霜が完了し、1min後には完全に視界クリア
・温度分布は、バラつきが少なく、均一に昇温可能
※開発品でのデータです。実際の製品の性能を保証するものではありません。
ヒーター形状、加熱特性など、ご要望に応じた設計を検討いたします。
開発のご相談は、問い合わせフォームよりご連絡ください。
・安全運転のサポート:フロントガラス、ドアミラー、ヘッドライトの防曇
・自動運転技術の向上:赤外線センサー、レーダー、LiDARパーツのカバー、エンブレムの解氷
本製品に関するご質問、ご相談はお気軽にご連絡ください。
CLICK