冷媒ガスセンサーの開発

冷媒ガスセンサーの開発

IEC, ULなど最新の国際規格に準拠

  • すぐれた応答性
    微燃性の冷媒の漏えいを10秒以内に検知
  • 高い検知精度
    濃度±15%以内の精度で漏えいした冷媒を検知

北米で適用が近づくUL60335-2-40 Edition 4.0

空調、冷凍冷蔵機器の熱交換機能に用いられる冷媒の多くは、気候変動の一因と考えられる温室効果ガスです。業界では、温暖化係数の低い冷媒の開発、採用の促進が進められています。ところが、新しい冷媒の一部は微燃性を有することから、アメリカ暖房冷凍空調学会では、ガスの可燃性の度合いを示すカテゴリーに微燃性を示すA2Lというグレードを設けるとともに、安全規格であるUL60335-2-40のEdition 3.0からA2L冷媒に対する保安機能の規定が追加されました。
規定により冷媒漏れ検知機構の組み込みが義務化されています。具体的には、漏えいの検出をトリガーとした通知、ファン作動によるガスの拡散、遮断弁作動による漏えい拡大防止といった内容です。A2L冷媒にはR32、R1234yfやR454Bなどの混合冷媒などが含まれます。
最新版のEdition 4.0の適用は、北米地域では2024年を予定しており、対応する法令の整備に従い順次対象地域、対象製品が拡大していきます。

欧州で施行が近づくIEC60335-2-40 Edition 7.0

また、環境への規制の取り組みが先行する欧州では、IEC60335-2-40という規格がすでに運用されており、最新版であるEdition.7の施行が近づいています。
IEC60335-2-40 Edition.7では、より温暖化係数の低いR290を代表とする冷媒の採用を前提とした内容が盛り込まれます。R290は温暖化係数が低い一方で、可燃性グレードはA3となります。今後、エアーコンディショナーやヒートポンプ暖房機などに広く採用されるものと思われます。

特長

NISSHAエフアイエスでは、最新の国際規格に対応する半導体式ガスセンサーモジュールを開発を進めています。

15秒以内の応答性

最新の国際規格では微燃性冷媒の漏洩を15秒以内に検出することが規定されています。
微燃性冷媒は濃度の上昇により燃焼する可能性が高まります。
そのため、冷媒センサーは漏えいを迅速に検出することが求められています。
NISSHAエフアイエスの冷媒センサーは平均3秒前後の応答速度を達成しています。

±20%以内の検知精度

最新の国際規格では、±20%以内の濃度検出精度が求められています。
右の試験結果は、NISSHAエフアイエスの半導体式センサーが、
この要求精度をクリアできる可能性を示しています。

センサーモジュールの配置

センサーの設置に適した場所

  1. 室内機内
  2. 室内床に近い位置
  3. 閉鎖環境に設置される場合の室外機内

※冷媒は空気よりも比重が重いため、漏えいの可能性のある個所より低い位置に設置する必要があります。

製品形態

製品は、センサーモジュール単品のほか、保護および取付用にケース付きをご用意しております。

モジュール単品
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取付ケース付
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