サステナブルな生地作りへの取り組み
アパレル業界で注目されている「サステナブル」
近年、アパレル産業の環境負荷の高さが指摘されています。製造工程における水やエネルギーの大量使用、売れ残った製品の大量廃棄、有害物質を含んだ製品、労働環境など、アパレル製品には様々な社会課題が関わっていると言われる中、業界全体で、サステナブルなものづくりが求められています。
昇華転写はその色調表現の豊かさに加えて、水を使わない工法であること、小ロットに対応しムダなものづくりをしないことなど、環境負荷軽減の観点からも注目されているプリント技術です。
また当社では、昇華転写・水生顔料インクジェット工程において繊維関連の「素材」や「製品」に有害な物質が含まれていないことを証明する国際的な認証「STANDARD 100 by OEKO-TEX®」を取得するなど、サステナブルなものづくりに取り組んでいます。
fabrightのサステナブルなものづくりへの取り組み
環境に配慮したプリント技術
昇華転写技術を使って生地のプリントを行うfabrightは、以下のような側面から環境に配慮した製品であると言えます。
①プリント後の蒸し・洗いの工程が不要
熱転写によって生地を染色し、蒸し・洗いなどの工程を経ずに定着が完了します。生産プロセスを通じて廃水が生じないため、環境への負荷が小さいです。加えて乾燥工程も必要としないため、ガスや電気の消費量およびCO2排出量を抑制することに寄与します。
②小ロットで無駄なモノづくりをしない
小ロット・短納期対応により、市場ニーズに素早く反応し、作りすぎの無駄を減らすクイックレスポンスへの対応も可能です。
③リサイクルポリエステルにもプリントが可能
循環型経済へのシフトを背景にペットボトル回収・資源化が進む中、各繊維メーカーがリサイクルポリエステル技術を確立しています。弊社のプリント加工技術ではリサイクルポリエステル生地に対してもバージンポリエステルと同等品質のプリントが可能です。
バージンポリエステルを使用する場合でも、ポリエステルは回収・資源化が比較的容易な素材であり、環境負荷低減という観点からも今後使用が伸びていくと考えられます。