オーガンジー生地の魅力とカラーの進化

オーガンジー生地とは

オーガンジーとは、上品な光沢と透け感のある生地です。
平織の薄地で、硬めの手触りが特徴です。

元々は本の装丁に使われる織物から発展した生地だそうで、
ポリエステル、レーヨン、絹など様々な素材のバリエーションがあります。

 

オーガンジー生地の特徴

●  高級感がある
ウェディングドレスに使われるなど、女性らしさ、高級感を演出する素材として人気があります。

●  光を通す
透け感のある生地なので、他の生地と重ねたり、オーガンジーを何枚か重ねたり、袖や胸元のシースルーのデザインに使ったり、多様な表現が可能です。

●  軽くて丈夫
特にポリエステルのオーガンジーは軽くて丈夫です。細くムラのない糸で織られているので、肌触りがとても滑らかです。

オーガンジー生地の用途

ウエディングドレスなどの華やかな衣装、ストールやスカーフ、ワンピース、スカート、コサージュなど。最近では着物に使われることもあるようです。

 

インテリアとしてはカーテンなどによく用いられています。

 

オーガンジー生地へ高精細昇華プリントが可能に

グラデーション

オーガンジーへのグラデーションのプリントは、レースのカーテンのような空間装飾に用いると、繊細で華やかな雰囲気を演出することができます。

版を使わないデジタルプリントの特長を活かし、単色のグラデーションだけではなく、下図のような複雑な多色グラデーションの表現も可能です。

それぞれの色の変化の途中で色の濁りが生じることを抑えるのに、印刷会社ならではの製版技術が活かされています。

グラデーション

柄のプリント

ドットや花柄などのシンプルな柄から、タイダイやペイズリーなどの複雑な絵柄まで様々な柄のプリントを行うことも可能です。

生地自体の透け感の影響から濃度の高い色調表現には向きませんが、繊細な模様や写真のプリントも行うことができます。

オーガンジーに写真をプリントすると写真表現と透け感の組み合わさった独特の表現になります。

柄のプリント

細かい文字の表現

上記同様、生地自体の透け感の影響から、書籍やパンフレットのようなサイズの小さい文字をプリントすると、やや読みにくくなりますが、ポスターレベルの文字表現は十分に可能です。イベント会場でのタペストリーのような使い方もできます。

細かい文字の表現

透かし柄

オーガンジーの最大の特徴は生地の透け感・光沢と裏面まで抜けるプリントです。

上記で述べた表現のほか、インテリア用途では、生地の透け感を活かして、複数枚を並べて天井から吊るすような展示を行うと、立体感のある表現となります。

アパレルではスカーフのような用途で高級感のある絵柄を表現できます。

透かし柄

昇華プリントのよくある質問

洗濯について

選択によって色が落ちるようなことはまずありません。プリントする生地により多少変動しますが、当社が外部の検査機関に依頼した洗濯堅牢度試験では変退色4-5級という結果が出ています。

発色について

昇華転写プリントは色の再現域が広く、鮮やかな発色が可能です。一方で紫外線による褪色は強いとは言えず、当社が外部の検査機関に依頼した耐光堅牢度試験では4級という結果になりました(最高は8級。生地との組み合わせで変動します)。ただ、一般的に、紙の印刷を含め、どのようなプリント方式であっても屋外に放置すると紫外線によって色は褪せていく傾向があります。

色の範囲について

当社では通常6色のインク(CMYKの4色にライトシアン、ライトマゼンタを加えた6色)を使ったプリンターを使用していますが、より鮮やかな発色が可能な8色インク(上記の6色に蛍光インキ2色を加えたもの)のプリンターも保有しています。表現する色と生地の組み合わせにより耐光堅牢度が少し下がることがありますが、より鮮やかな色彩表現を目指す場合には選択肢に入ってくると思います。

昇華プリントの注意点

アイロン不可

昇華転写は熱を使って生地に着色するという構造上、高温のアイロンを当てるとインクが再び気化して色落ち、もしくは他の服へ色移りする可能性があります。スチームでシワを伸ばす程度であれば問題ありません。

素材はポリエステルのみ

こちらも昇華転写というプリント手法の構造的な特徴で、インクはポリエステルにしか定着しないため、綿や絹、ナイロンなどの素材にはプリントができません。

オーガンジーの場合印刷がずれる場合がある

オーガンジーは非常に薄い生地のため、プリント工程で完全な水平垂直を取ることができません。反物を転写機に通す際、完全にまっすぐ送り出して巻き取ることは構造上困難で、多少の歪みが生じます。そのため厳密なストライプやチェックなど幾何学的な柄は不向きです。ただ、アパレルやインテリアでオーガンジーを使うシーンというのは、生地の揺れや透明感が表現の中心となることが想定されますので、柄の正確さが厳密にわかるような見せ方(板に貼って額に飾る等)をしなければ、目立つほどの歪みが生じるわけではありません。念のため、事前にテストを行うことをお勧めいたします。

オーガンジーのプリント生地サンプル

Fabrightは、高精細な入力技術と昇華転写印刷技術を使って、高品質なプリント生地を製作します。

オーガンジーは生地裏面にも絵柄が乗るため、両面プリントのような表現も可能です。

実物のプリント生地をご確認されたい場合は、一部の生地を掲載したサンプル帖をご用意しておりますので、お問い合わせフォームよりご請求ください。

お問い合わせはこちら

※ご依頼の際は「サンプルを取り寄せる」にチェックしてください

オレンジ系グラデーション
(オーガンジー生地)

ブルー系グラデーション
(オーガンジー生地)

バラ
(オーガンジー生地)

お客さまの生地や絵柄でサンプル作成することも可能です。(原則ポリエステル100%の生地。事前にプリントテストが必要です)
マス見本も作成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

Fabrightだからできる色彩表現例

グラデーション

グラデーション

印刷会社ならではの美しいグラデーション。シホン、デシン、ベロアなど様々な生地にプリント可能です。

花を印刷

花を印刷

フラワーアレンジメントをそのままスキャニングし、立体的な画像を取得できます。

ワニ革を印刷

ワニ革を印刷

クロコダイルの皮をスキャニング。エキゾチックレザーの質感を精密に表現します。

高精細デジタル印刷サービスに関するお問い合わせ

高精細デジタル印刷サービスに関するご相談はお気軽にご連絡ください

CLICK