デジタルプリント生地とは

デジタルプリントとは

デジタルプリントとは、その名の通り写真やイラストデータ、スキャンデータなどの 「デジタルデータ」を印刷することを指します。

従来のアナログプリント(手捺染、ロータリー捺染、シルクスクリーンなど)では、大量生産するための「版」を作成する必要がありましたが、デジタルプリントでは版を作らず、データから直接絵柄をプリントします。

デジタルプリントには染料インクジェット、顔料インクジェット、昇華転写など
いくつかの種類があります。

アナログプリント生地とデジタルプリント生地の違い

■アナログプリント(手捺染、ロータリー捺染、シルクスクリーンなど)

・1色ごとに版の型を作り、生地に刷り込む染め方です。
・手捺染は文字通り職人が手作業で染めていくため手間がかかりますが、独特の風合いを持ち、色落ちしにくい染色方法です。
・ロータリー捺染は量産に向きますが、円筒の型を使用するため、同じ柄がリピートするデザインに限られます。また、最低ロットが大きい、プリントできる色数には限りがあるなど、量産の効率を優先した染色方法です。

■デジタルプリント(昇華転写、インクジェットなど)

・版を作らずデジタルデータから直接絵柄をプリントします。
・CMYKのインクの掛け合わせで色調を表現するため、色数の制限がありません。
・データ通りの出力が可能で、細かい柄やグラデーションも自由に表現が可能です。

デジタルプリント生地のメリット・デメリット

メリット

・階調表現に優れる(写真、グラデーション)
・細かい色調調整が可能
・小ロット対応が可能
・短納期対応が可能
・昇華転写では後工程(蒸し、洗い)が不要で、エネルギーや水の使用量が少なく、環境負荷低減が可能。

デメリット

・大量生産には不向き
・昇華転写の場合ポリエステルにしか印刷できない(ポリエステルであれば、ベロアやメッシュ、キャンバスなど様々な風合いの生地にプリント可能)
・顔料インクジェットの場合、生地表面にインクが乗るため、生地の風合いが損なわれる(アナログプリントのシルクスクリーンなども同様)。

デジタルプリントの仕組み

データ入稿から実際に印刷するまでの流れ

①データ入稿 グラフィックデザインで一般的なPhotoshopやIllustratorのデータで入稿いただけます。色調のターゲットがある場合は、紙の出力や現物(生地の端切れなど)でご指定いただくことも可能です。

②マス見本作成 生地ごとの発色特性なども考慮してプリント条件やデータを調整し、50cm角程度の見本をプリントします。

③色調確認・修正 色調をご確認いただき、プリント条件の調整や、場合によってはデータまで戻って修正を行います。

④着分見本作成 マス見本でOKとなった色調に合わせて数m出力します。当社にてリピートの作成を行うことも可能です。

⑤本生産 1反(50m)から出力します。

高精細なデジタルプリントを可能にするNISSHAの技術

当社では昇華転写プリントを中心にテキスタイルへのプリントを行っています。
高度な色調管理技術を強みとして、お客さまのご希望の生地に、理想の色を表現します。

対応する生地の種類も様々で、ポリエステルであれば薄手のオーガンジーから厚手のキャンバス、ニット素材にもプリントが可能です。

「デジタル」の強みを最大限に使って、版を使ったプリントでは表現できないような柄やグラデーションも得意です。
特殊なスキャナーや高精細写真を使った独自の柄開発のサポートも可能です。
当社のプリントはアパレルだけでなくインテリア製品にもおすすめです。

多様な生地・色に対応

オーガンジー

オーガンジー

デシン

デシン

ベロア

ベロア

キャンバス

キャンバス

ジャージ

ジャージ

レザー調サテン

レザー調サテン

ちりめん

ちりめん

ローン生地

ローン生地

サンプルブック

繊細な表現が可能

グラデーション

立体的なデザインの表現

レザー感の表現

NISSHAの印刷へのこだわり

当社の生産

画像データを加工修正する製版技術、工程間を管理するカラーマネジメント技術、色域を最大に引き出す印刷オペレーション技術により、製品に付加価値を提供します。

印刷会社だからこそできる高度なカラーマネジメント

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