サテン生地
サテン生地とは
サテンとは、「朱子・繻子(しゅす)」という織り方で作った織物のことを指します。織物の基本的な折り方(組織)として「平織(経糸と緯糸が1:1で交差)」「綾織(経糸と緯糸が1:2で交差)」「朱子織((経糸と緯糸が1:4や1:7交差)」などがありますが、このうちのひとつです。綿やシルクなど、生地に使われている原料を問わず、この織り方で織った布地のことをサテンと呼びます。
朱子織りの特徴は、経糸と緯糸のどちらか一方が長く表面に浮いていることです。この構造により、どちらか一方の糸だけで織られているように見え、表面がとても滑らかになります。
サテン生地の特徴
●艶のある表面と肌触りの良さ
一般的に生地の光沢感は経糸と緯糸の交差点が少ないほど増します。サテンはその織り方によって、経糸か緯糸どちらか一方の糸が長く表面に出るので、独特の艶が生じます。また、同じ理由によりとても手触りの良い生地になります。
●吸水・吸湿性、耐久性はやや低い
上記の通り、経糸と緯糸の交差点が少ない構造であることから、吸水性や吸湿性は平織や綾織に比べるとやや劣ります。また、摩擦や引っ張られる力に弱く、耐久性も劣るため、デリケートな生地であると言えます。とはいえ、吸水・吸湿性は、綿などの素材を使うことで改善しますし、材料技術の向上によって耐久性を高めた生地も存在します。
サテン生地の用途
艶があり高級感のある素材であることから、ドレスなどのフォーマルウェア、ネクタイやハンカチなどの小物、肌触りがよく引っ掛かりがしくないことからジャケット・コートなどの裏地などに用いられます。
その他、クッションなどの装飾用、バッグなどの雑貨に用いられることもあります。
サテンのプリント生地サンプル
Fabrightは、高精細な入力技術と昇華転写印刷技術を使って、高品質なプリント生地を製作します。
ジャージーは表面が厚手で表面の凹凸も比較的大きいため、プリントしにくいイメージがありますが、ポリエステルのジャージーにもプリントできます。
ただ、生地目が目立つため、表面の平滑性の高い生地に比べると、高精細画像の再現性はやや低くなります。また、ジャージー生地を伸ばした際に生地の奥までプリントが乗らないことがございますので、実物サンプルのご確認をおすすめします。
実物のプリント生地をご確認されたい場合は、一部の生地を掲載したサンプル帖をご用意しておりますので、お問い合わせフォームよりご請求ください。
オレンジ系グラデーション
(サテン生地)
ブルー系グラデーション
(サテン生地)
バラ
(サテン生地)
お客さまの生地や絵柄でサンプル作成することも可能です。(原則ポリエステル100%の生地。事前にプリントテストが必要です)
マス見本も作成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
Fabrightだからできる色彩表現例
グラデーション
印刷会社ならではの美しいグラデーション。シホン、デシン、ベロアなど様々な生地にプリント可能です。
花を印刷
フラワーアレンジメントをそのままスキャニングし、立体的な画像を取得できます。
ワニ革を印刷
クロコダイルの皮をスキャニング。エキゾチックレザーの質感を精密に表現します。