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工場や廃棄物処理場などでの作業環境測定において臭気ガスの測定は必須の検査項目です。施設境界から漏れ出す臭気の発生状況は、環境汚染を抑えるためにしっかりと監視したいところです。
臭気の測定には専用の測定器が使われます。この臭気測定器に関して、次のような課題を感じたことはないでしょうか。
- 数分単位で連続的に臭気を測定したい
- 敷地境界などの現場に行かず、遠隔で臭気を監視したい
- 測定データを外部出力したい
センサーガスクロマトグラフSGCは、これらの課題を解決できる臭気測定器です。
この記事では作業環境測定に適したセンサーガスクロマトグラフSGCの特長と、臭気測定の事例を紹介します。
センサーガスクロマトグラフSGCとは

センサーガスクロマトグラフSGCは、小型カラムと半導体式ガスセンサーを組み合わせたガス分析装置です。
長さ10cmほどの小型カラムを使ってサンプルガスに含まれる気体分子を分離精製し、カラムを通過した分子をガスセンサーが検出するという仕組みになっています。検知する気体分子の量によって出力が変化するので、ガスの濃度も精緻に分析することができます。
B4サイズ、重さ6.2㎏というポータブルな装置なので、工場の敷地境界など環境測定を実施する現場に設置が可能な分析装置です。
次の章では、環境測定に適したセンサーガスクロマトグラフSGCの特長を紹介します。
センサーガスクロマトグラフSGCの特長
作業環境測定の対象ガスを低濃度で検出

センサーガスクロマトグラフSGCは、臭気測定の対象となる硫化水素、メチルメルカプタン、アセトアルデヒド、硫化メチル、二硫化メチルの測定に対応しています。検出できるガス濃度はppbレベルであり、2~5ppbという非常に低濃度のガスも検出が可能です。
※検出できるガスの種類と濃度範囲は、機種により異なります。
環境測定における臭気測定は、悪臭防止法のなかで実施することが規定されている項目です。各自治体は条例によって悪臭物質の規制基準を定め、工場や廃棄物処理施設を保有する企業に臭気ガスの監視を求めています。
センサーガスクロマトグラフSGCは、それらの法規制で要求された臭気測定に対応しています。
自動連続測定が可能

センサーガスクロマトグラフSGCは数分単位での自動連続測定が可能です。設置環境の大気を定期的に採取し、特定のガスの有無とその濃度を分析します。
作業者が屋外の測定場所に定期的に出向いて測定するといった手間がかかりません。
※連続測定機能はオプションです。
データの外部出力が可能

取得したガス濃度データは外部出力することができます。
環境測定の結果をデータベース化している場合、センサーガスクロマトグラフSGCで記録したガス濃度をデータベース側へ自動的に転送できるので、データ集約のための手間がかかりません。
※データの外部出力はオプションです。
設置場所の変更が簡単

センサーガスクロマトグラフSGCはB4サイズというコンパクトな分析装置です。そのため、容易に持ち運ぶことができます。複数の場所で測定を実施する場合、一定期間ごとに測定場所を変更する運用も可能です。
一般的な臭気測定器とセンサーガスクロマトグラフSGCの違い
作業環境測定に使用される一般的な臭気測定器はハンディタイプの小型の臭気計だと思います。これらの臭気計とセンサーガスクロマトグラフSGCにはどのような違いが有るのでしょうか。この章では、この違いについて紹介していきます。
測定できる臭気の濃度レベル
一般的な臭気計の多くはppmレベルの濃度の臭気を測定します。これに対してセンサーガスクロマトグラフSGCは、もっと低濃度のppbレベルのガスを検出します。臭気の有無は、人間の嗅覚で感じられるかどうかが閾値の基準となることが多いです。硫化水素などいくつかのガスはppbレベルの濃度でもその匂いが感じられます。低濃度でも嗅覚を刺激するこれらのガスに対しては、ppbレベルで検出が可能な臭気計が必要です。
測定の精度
一般的な臭気計の中には、ガス濃度を数値化せず「濃度レベル」として大まかな濃度の高低だけを提示するものもあります。
センサーガスクロマトグラフSGCでは、表示分解能0.5ppbのレベルで、精緻な濃度測定が可能です。
分析対象ガスの特定
センサーガスクロマトグラフSGCは漫然と「臭い」を測る機器ではありません。分析対象とする気体分子を特定し、その濃度を数値データとして出力します。測定環境における悪臭の原因物質を特定できるので、現場の作業改善において有益な情報を収集することができます。
遠隔測定
特長のところで紹介したように、センサーガスクロマトグラフSGCは自動連続測定、さらにはデータの外部出力が可能です。この機能により、装置を測定現場に設置すれば、あとは作業者が測定現場に赴くことなく臭気測定を継続することが可能です。
センサーガスクロマトグラフSGCを使った作業環境測定の分析事例

上のグラフは、悪臭ガスを使用している作業工程でセンサーガスクロマトグラフSGCを使用した環境測定のデータです。
- (測定概要)
- 硫化水素、メタンチオール、硫化ジメチルを使用している作業工程で2時間の環境雰囲気を測定。
- (測定データのポイント)
- 10ppb以下の硫化水素を数回検出しているがガスが長時間滞留することはなく、作業環境が正常に保たれていることがデータから読み取れます。
この記事の事例に適合する機種
ODSA-P3-A

測定対象ガス:硫化水素、メタンチオール、硫化ジメチル
試しにセンサーガスクロマトグラフSGCを使ってみたい
購入前のレンタルに対応します
ここまで、環境測定における臭気測定に適した分析装置センサーガスクロマトグラフSGCを紹介してきました。センサーガスクロマトグラフSGCは購入検討のためのレンタルにてお試しいただくことができます。レンタルのご希望は以下の問い合わせフォームからお知らせください。お問い合わせの際は、問い合わせ内容に『レンタル希望』と書いてフォームを送信してください。
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