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医療現場における課題発見のためのアプローチ紹介 ― 医療現場観察レポート

2025/07/14

PROCESS

NISSHAは近年、医療機器関連事業の拡大に注力しています。
この度、一般社団法人 京都府臨床工学技士会のご協力を得て、当社本社のある京都市の西陣病院を見学する機会をいただきました。

西陣病院は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る北野天満宮の近くに位置し、寺社や織物を中心とした伝統産業と住宅が広がる地域にあります。地域密着型の総合病院として、一貫した高品質な医療を提供されています。

西陣病院

患者さまへ寄り添う姿勢

見学では、臨床工学技士や看護師の方々に処置室や病棟をご案内いただきました。医療現場における課題やニーズの発見に加え、スタッフのみなさんの業務姿勢と患者さまへの真摯な対応が非常に印象的でした。

臨床工学技士の業務は、医療機器の保守管理や運用サポートですが、その視点は、常に機器を使った処置の際の患者さまの安全と苦痛の軽減、そして操作や清掃を行うスタッフの安全と負荷軽減にも注力されています。
看護師の業務も、医療行為の補助だけでなく、病棟での患者さまの生活全般の介助や記録、事務作業など多岐にわたります。それでも一人ひとりの患者さまを尊重し、時には、ご家族を含め寄り添う姿勢が際立っていました。

処置室の様子

観察・コミュニケーション、医療従事者とデザイナーの共通点

今回の見学には、Design & CMFグループのデザイナーも参加しました。
当社の産業資材事業は、自動車、家電、医療機器など幅広い業界にプラスチック加飾部品をご提供しています。プロダクトのデザインに関するお客さまのご要望にお応えするため、Design & CMFグループでは、デザイン部門のお客さまと直接コミュニケーションをとりながら製作に関わります。
ご要望の再現性を向上するこうしたプロセスは、当社が提供する価値の重要な一つとなっています。

私たちは、お客さまの意図を理解するために、対象製品だけでなく利用環境や利用者の行動も観察し、課題を見出して修正をご提案します。特にテクノロジーの進展が著しい現代において、ユーザーに寄り添う視点と姿勢が求められており、この点において医療現場で働くみなさんとの共通点が見受けられました。

NISSHAは医療関連事業において、今回学んだ姿勢を念頭により良い製品とサービスを提供することを目指して参ります。貴重な見学の機会をいただいた西陣病院、そしてご案内いただいた臨床工学技士や看護師のみなさまに心から感謝申し上げます。

医療機器へのデザインの活用事例
医療機器向けのプラスチック成形加
医療機器、設備表面への抗菌加工
グラフィック改善による安全性向上と感性価値の提供

ご興味のある方は、ぜひNISSHAにお問い合わせください。

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