テンションファブリックの活用事例まとめ|店舗・イベント・オフィス・医療まで業種別に解説

テンションファブリックサインは、店舗のディスプレイやイベント会場の装飾、オフィスのコーポレートサインなど、幅広い業種・シーンで導入が進んでいます。

この記事では、テンションファブリックサインの基本的な仕組みから、商業施設・金融機関・オフィス・医療施設といった業種別の活用事例をご紹介します。NISSHAの昇華転写生地「Fabright®」の実際の導入事例も交えながら、テンションファブリックサインがなぜ多くの現場で選ばれているのかを解説します。

1. テンションファブリックサインとは?基本をおさらい

1-1. 仕組みと構造
(フレーム+ファブリック(布)+シリコーンガスケット)

テンションファブリックサインとは、ファブリック(布)メディアと専用のフレームで構成されたサインシステムです。

専用フレームには溝が設けられており、ファブリックの4辺にはシリコーン製のガスケットが縫製されています。このガスケットをフレームの溝に差し込むことで、ファブリック(布)にテンション(張力)がかかり、シワのない滑らかな表現を可能とします。

付け替えも簡単で、専門的な作業を必要とせず、誰でも短時間で対応できるため、朝・昼・晩とターゲットに合わせて表現を切り替えることが可能です。時間帯に応じて空間の印象を自在に変えられる柔軟性が、大きな魅力となっています。

1-2. 従来サイン(アクリルやシート素材のサイン)との違い

従来のサインといえば、アクリル板やシート素材のものが主流でした。テンションファブリックサインはこれらと比較して、以下のような違いがあります。

映り込みの有無:アクリル製のサインは表面が光を反射するため、照明や人物の映り込みが発生します。一方、布素材であるテンションファブリックサインは映り込みがほとんどなく、意匠を忠実に見せることができます。来場者が写真を撮る際にも、自分の姿がパネルに映り込まない点が好評です。

高い輸送性:ファブリック(布)メディアは畳んでコンパクトに輸送可能です。畳んだ際のシワも取り付ける際に見えなくなるため、保管スペースも最小限で済みます。

交換の手軽さ:テンションファブリックサインはファブリック(布)だけを外して新しいものに差し替えるだけ。フレームはそのまま使えるため、2回目以降はファブリック(布)メディアの作成費用のみで運用できます。

環境面:ファブリック(布)素材はプラスチック素材と比較して廃棄時の負荷が低く、環境配慮にも対応しやすい点が評価されています。

1-3. 内照式LEDを組み合わせる効果

テンションファブリックサインの専用フレームには、内照式LEDを取り付けることができます。フレーム内部にLED光源を配置することで、ファブリック(布)全面がムラなく発光し、ビジュアルを美しく際立たせることが可能です。

特に、暗い環境やショーウィンドウ、夜間の店舗ファサードなどでは、内照式の効果が顕著に表れます。従来のアクリル製のサインと比較しても、LED発光の均一性が高く、より魅力的な視覚効果を生み出します。

2. 【業種別】テンションファブリックサイン活用事例

ここからは、テンションファブリックサインが実際にどのような業種・シーンで使われているかを、NISSHAのFabright®の導入事例を中心にご紹介します。

2-1. 商業施設・イベント会場

▶ 宝塚歌劇「歌劇」創刊100周年イベント(東京・KITTE)

東京・丸の内の商業施設「KITTE」で開催された「『歌劇』創刊100th Anniversary in KITTE」では、会場装飾にFabright®を使用したLEDサインが採用されました。

用途:ウェルカムボード、「歌劇」表紙ロード展示パネル、トップスター大型写真パネル

規模:創刊号から2017年12月号までの1107号分の表紙パネルを製作

ポイント

  • NISSHAの紙印刷で培った色調管理技術を布印刷に応用し、宝塚歌劇の世界観を忠実に再現
  • 表面が布のためアクリルパネルのような映り込みがなく、来場者がサインを撮影する際に自身の姿が写り込まない点が好評
  • 歴史ある表紙デザインを、色あせなく高精細に再現

イベント・エンターテインメント分野では、世界観の表現力と来場者の撮影体験の両立が重要です。テンションファブリックサインはその両方を満たせるサインシステムとして、多くのイベント会場で採用が広がっています。

▶ 事例の詳細はこちら:https://connect.nissha.com/fabright/case/4040/

2-2. 金融機関・店舗装飾

▶ 京都中央信用金庫 本店(京都・四条通)

京都を基盤とした京都中央信用金庫の本店では、四条通に面した南側のガラス面を使った店頭装飾にFabright®サインが採用されました。

用途:四条通に面したガラス面での季節メッセージ・情報の発信

ポイント

  • アクリルパネルと比較して夜間の視認性が高く、効果的なメッセージ発信を実現
  • 季節ごと(正月・春・夏・秋・冬)にメッセージを変更する運用に対し、交換コストが低減されることが導入の決め手に
  • フレームは常設のまま、ファブリックだけを交換するシンプルな運用

季節ごとにメッセージを更新する必要がある業種では、テンションファブリックサインの「交換の手軽さ」と「コスト効率」が大きなメリットになります。夜間でも目を引く高い視認性も、評価いただいたポイントです。

▶ 事例の詳細はこちら:https://connect.nissha.com/fabright/case/4046/

2-3. オフィス・コーポレートサイン

▶ NISSHA本社ショールームエントランス

NISSHAは本社ショールームにもFabright®サインを導入しています。ショールームの来訪者を迎えるエントランスの空間演出に活用しました。

用途:本社ショールームの大型コーポレートサイン

規模:W1200×H1800mmの大型パネル

ポイント

  • コーポレートカラーの正確な再現と、細かい文字の鮮明な表現を実現
  • バックライトLEDによる発光で、よりダイナミックにメッセージを表現
  • LEDとポリエステル素材の組み合わせにより、環境負荷も低減

コーポレートサインでは、ブランドカラーの正確な再現が不可欠です。一般的な昇華転写印刷ではコーポレートカラーの微妙な色味が再現しきれないケースがありますが、Fabright®は高級美術印刷の技術を活かした精密なカラーマネジメントにより、ブランドイメージに忠実なサインを実現しています。

2-4. 医療施設

▶ 神経外科病院 MRI室(天井照明「Fabright® Healthcare」)

閉鎖的な空間であるMRI室での患者の不安を緩和するため、高品質画像が印刷された天井照明「Fabright® Healthcare」が神経外科病院のMRI室に採用されました。

用途:MRI室の天井照明パネル

ポイント

  • 仰向けに寝た患者の視界に青空の照明が広がり、室内を開放的に見せる効果
  • 検査時の患者の不安を軽減させるため、落ち着いた色調表現に
  • 天井の奥行きが10cmあれば設置可能なコンパクト設計

近年、病院では治療や看護の機能面だけでなく、患者の安らぎや安心感を含めた「癒しの空間」としてのデザイン需要が増えています。Fabright® Healthcareはこのニーズに応える製品として、複数の医療施設で採用されています。

▶ 事例の詳細はこちら:https://connect.nissha.com/fabright/case/4048/

3. 事例から見えるFabright®の強み

上記の事例に共通するのは、テンションファブリックサインとしての基本性能に加え、Fabright®ならではの技術力が活かされている点です。

3-1. 高級美術印刷で培ったカラーマネジメント技術

NISSHAは、創業以来手がけてきた高級美術印刷のカラーマネジメント技術を、昇華転写印刷に応用しています。お客さまが望まれる色を生地上でも正確に再現するため、徹底した色調データ調整を行っています。

宝塚歌劇のイベント事例では、大正時代から現代までの表紙の色調を忠実に再現する必要があり、この技術力が評価されました。また、コーポレートサインでは「企業の顔」であるブランドカラーの再現精度が求められますが、Fabright®はこの点で高い再現性を発揮することが可能です。

3-2. 印刷〜レーザー裁断・ガスケット縫製まで一貫対応で、
納期短縮・品質のばらつき防止を実現

Fabright®では、生地へのプリントから高精度レーザーカッターによる裁断・ガスケットの縫製までを一貫して自社工場で対応しています。

この一貫体制のメリットは、工程間の受け渡しによる品質のばらつきを防止できること、そしてサンプルから量産までのリードタイムを短縮できることです。短納期でのサンプル製作にも対応しており、サンプルと量産の色ブレが少ない点も、デザインの精度を重視するお客さまに評価されています。

4. テンションファブリックサインの用途別・選び方ガイド

4-1. 店舗・商業施設に向くのはどんなシーン?

テンションファブリックサインが店舗・商業施設で特に効果を発揮するシーンは以下のとおりです。

季節ごとにビジュアルを変えたい場合:アパレルショップ、百貨店、ショッピングモールなどでは、シーズンやキャンペーンに合わせて店頭ビジュアルを頻繁に変更します。交換の手軽さとコスト効率の高さから、テンションファブリックサインは最適な選択肢です。

展示会やポップアップイベント:短期間で設営・撤収が求められるイベントブースでは、軽量で持ち運びやすく、設置が簡単なテンションファブリックサインが重宝されます。ファブリック(布)は折りたたんで持ち込めるため、遠方の会場への輸送コストも抑えられます。

来場者の撮影を想定した空間演出:SNS映えを意識した空間づくりでは、映り込みのないテンションファブリックサインが有効です。

夜間の店舗ファサード:内照式LEDによって、夜間でも高い視認性を確保し、通行人へのアイキャッチ効果を最大化できます。

4-2. オフィス・コーポレートサインへの応用

オフィスのエントランスや受付エリアでのブランドサインにも、テンションファブリックサインは適しています。

企業のコーポレートカラーやロゴを正確に再現できるかどうかがポイントとなるため、カラーマネジメント技術に優れた印刷パートナーを選ぶことが重要です。また、来客の印象に直結するエントランスでは、内照式LED×ファブリック(布)による高級感のある落ち着いた表現演出も効果的です。

4-3. 医療・福祉施設での活用

MRI室や手術室など閉鎖的な空間では、患者の不安緩和が重要な課題です。テンションファブリックサインは、布独自の温かみのある表現で空間に落ち着きをもたらします。

季節に合わせて絵柄を差し替えるのも容易で、メンテナンス性の高さが医療・福祉施設で評価されるポイントです。

5. まとめ
テンションファブリックサインの導入相談はFabright®へ

テンションファブリックサインは、店舗・商業施設、イベント会場、金融機関、オフィス、医療施設まで、多種多様な業種で活用が広がっている空間装飾・サインシステムです。

映り込みがなく写真映えするファブリック(布)素材、簡単に交換できるシンプル構造、LED内照による高い視認性、折りたたみ可能な輸送・保管の利便性——これらの特性が、幅広い現場で支持されている理由です。

ただし、テンションファブリックサインの効果を最大限に引き出すためには、印刷品質が重要な鍵を握ります。コーポレートカラーの正確な再現、ビジュアルのリアルな表現、細かい文字の鮮明な印刷など、印刷会社の技術力が最終的な仕上がりを左右します。

NISSHAの昇華転写生地「Fabright®」は、高級美術印刷で培ったカラーマネジメント技術と、印刷から裁断・縫製までの一貫生産体制により、テンションファブリックサインの品質を最高レベルに引き上げます。

導入を検討されている方は、まずはサンプル生地をお取り寄せいただき、Fabright®のプリントクオリティをぜひご体感ください。

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https://connect.nissha.com/inquiry/cnc/fabright/

サービス一覧

Fabright®の製造

Fabright®の製造

Fabright®では、生地にプリントを行うだけでなく、その後の裁断工程までを一貫して行うことができます。

生地への直接印刷

生地への直接印刷

ポリエステル向けの昇華転写方式の他、合成皮革などにも印刷できる水性顔料インクジェット機も保有。様々な素材へのプリントが可能です。

裁断サービス

裁断サービス

通常、プリントした生地は反物の状態で次工程に回されますが、Fabright®では高精度のレーザーカッターを使用した断裁まで行うことができます。

高精細スキャンサービス

高精細スキャンサービス

立体的な素材や細かなテクスチャーの素材を、実物そっくりにスキャナで撮影できます。

高精細デジタル撮影サービス

高精細デジタル撮影サービス

文化財撮影にも使われる、最大35億画素のデジタルカメラで、高精細な画像を取得します。

ご注文の流れ

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