以下の要件に一致した際は、ぜひNISSHAにご用命ください。
対象:プラスチックフィルム/金属箔
用途:光学・機能性(AR、AG、防曇、バリア、ハードコート)、意匠・装飾(メタリック等)、表面処理
そのほか:クリーン環境での塗工・洗浄、ロールtoロール対応
ロールtoロール方式の薄膜コーティングは、長尺の基材に連続でごく薄い膜を形成する加工です。ロール(巻出し)からスタートし、塗工・乾燥・検査などを経てロール(巻取り)で終わる一連の工程を指します。対象はプラスチックフィルムや金属箔が中心で、膜厚は数ナノメートル〜10マイクロメートル程度が一般的です。
特長は「連続」「均一」「量産適性」です。一枚一枚を重ね合わせていくシートtoシート(枚葉)に比べて生産性が高く、膜厚ムラや異物混入が発生しにくいことが強みです。光学・機能性(AR、AG、防曇、バリア、ハードコート)、意匠・装飾(メタリック等)、表面処理といった用途に向いています。
工程は一般的に、巻出し→表面改質(コロナ処理など)→塗工→乾燥・硬化→インライン検査→巻取り、という流れになります。塗工方式はスロットダイ、グラビア、リバース(キスリバース)グラビア方式などが使われます。厚膜が必要であればスロットダイ、薄膜で高速塗工をお考えであればキスリバースグラビア、といった使い分けが一般的です。
品質を支えるのはクリーン環境と基材をロール状から繰り出し、コーティングを施し、再び巻き取るまでの一連の搬送技術です。異物の混入を防ぐためのクリーン環境の維持管理、傷・しわ・蛇行を抑えるための張力・蛇行制御、乾燥プロファイル(熱風、溶剤回収、UV硬化など)の最適化が肝になります。材料側では溶剤系・水系の粘度特性や濡れ性、基材側ではPET、PP、PE、各種金属箔の表面状態が重要になってきます。
外注・委託(受託生産)でロールtoロール方式の薄膜コーティングを進めるメリットは、立ち上げのスピードとリスク低減です。装置投資やクリーン環境の構築、プロセス条件出しに伴うトライ&エラーを、既存ラインとノウハウを持つパートナーに任せられます。本記事は、こうした条件で委託先を探している方向けに、確認すべきポイントと相談の進め方を整理しています。
ロールtoロール薄膜コーティングの委託を考えるときは、まず「基材×用途×工程条件」をそろえておくと意思決定がスムーズです。対象基材は、プラスチックフィルムと金属箔が中心となります。プラスチックフィルムはPETをはじめ、PP/PE/PMMAなど。金属箔はアルミや銅、ステンレスが代表的です。熱変形温度、透明性、表面エネルギー、溶剤適合性といった特性が、塗工方式や乾燥条件の選定に直接作用します。
光学用途や機能性の領域では、膜厚の均一性と異物混入管理、コーティング材料と基材との密着が重要になります。
プラスチックフィルムの基材表面に硬い保護層を形成するための特殊なコーティングです。ハードコートにより表面をスクラッチ、摩耗、衝撃などから保護します。また、さまざまな素材(ガラス。プラスチック等)に適用可能で製品の耐久性と寿命を延ばすことが可能です。
プラスチックフィルムの基材表面に特殊な層を形成し、曇り(結露)を防止する機能を持たせる特殊技術です。防曇コーティングにより水分を均一に広げる、または吸収することで透明性を維持します。また、ディスプレイやタッチパネル、カメラレンズ保護等、透明性の確保が重要な製品で使用されています。

委託先の選定は、保有する装置設備も大切ですが、「条件をどこまで安定して制御、管理できるか」がポイントです。プロセス適合性、クリーン環境、コート方式の選択肢、評価・検査の仕組み、そして情報管理。これらの条件がそろうと、試作から量産までの委託を信頼して任せることができます。
まずは、ロール to ロールの装置設備の基本性能が要求する仕様に合うのかを確認します。
重要なポイントは、「巻き出しから巻き取りまでのロール搬送技術」と「塗工・乾燥・検査工程を連続で実施できるのか」になります。
ロール搬送技術にて薄膜フィルムや金属箔に対するシワや伸び対策が出来ているのかが重要です。
上記以外にも乾燥炉の方式と炉長、設定温度の範囲についても確認が必要です。
クリーン度、搬送の各ポイントで異物混入を抑えられるかどうかが品質を決めます。
クリーン環境の管理レベル(ゾーニング、温湿度、差圧)、材料の保管方法も含めて確認します。
塗料に使用するフィルタや脱泡方法、粘度管理についても確認が必要です。
インライン検査では、欠陥検出の閾値、異物径の扱い、サンプリング頻度を確認します。
クリーン環境とは、クリーン「工程」を設計できているのかどうかが確認ポイントになります。
薄膜・高速・低塗工量のコーティングをご希望される場合、キスリバースグラビア方式は有力な選択肢の一つになります。キスリバースグラビア方式は、基材への圧力が小さいことで、数μmレベルの薄膜を安定して形成することができるため、光学フィルムや電子材料など高精度が求められる分野で採用されます。また、キスリバースグラビア方式では、ダイレクトグラビア方式に比べ塗工面に縦方向に現れる筋状の模様(リブ)や塗工液の飛散を抑えることができます。
キスリバースグラビア方式を選択する際の確認ポイントは、以下の通りです。
上記条件の詳細をご確認いただくことでスムーズな量産委託が実現可能です。
ここでは、NISSHAへのご相談、外注・委託の進め方をご案内します。
NISSHAにご相談いただく価値は、工程と品質の設計を“要望・条件”で合わせていけるところです。基材(プラスチックフィルム/金属箔)の取り扱い、塗工方式の選定(キスリバースグラビアを含む検討)、乾燥・硬化やクリーン環境の最適化、インライン/オフライン検査まで、企画段階から量産準備までの各所で技術レビューができます。結果として、スムーズな立ち上げにつながることがメリットです。機密情報を扱う場合のNDA締結、評価項目(透過率、ヘイズ、硬度、密着など)のすり合わせ、材料・設備・安全面の適合確認まで、検討の抜け漏れを減らしながら前に進めます。
たとえば、次のような情報があるとスムーズです。
基材:PET/PP/PEなどのプラスチックフィルム、金属箔(AL/Cu/Sus)
フィルム厚みと表面処理の有無
用途:光学・機能性(AR/AG/防曇/ハードコート)、意匠・装飾(メタリック等)
機械仕様:最大加工幅、巻径、コア仕様
膜仕様:塗工膜厚、機能要求、許容ばらつき、評価指標
配合と安全:溶剤系/水系、粘度・固形分の目安、SDS
工程条件:前後工程(洗浄・表面改質・ラミネート等)、希望ライン速度、乾燥方式、クリーン環境の要求
品質と供給:受入規格、抜取り基準、想定ロットサイズ、量産時の供給体制の希望
スケジュール:試作希望時期、量産化の目安時期
全ての情報をそろえていただく必要はありませんが、可能な限り情報を準備いただくとその後のやり取りがスムーズに進みます。
当社では、主なプラスチックフィルム基材として、PET、PP、PE、PMMA、金属箔としてAl、Cu、SUSの塗工実績があります。
最大塗工幅は1,500mm、ライン速度は別途ご相談ください。コロナ処理やUV照射、インライン検査等もご要望に応じて対応可能です。
ご相談いただく際の進め方は以下の通りです。
機密情報を扱うことになりますので、詳細の情報交換前にNDAをご締結させていただきます。
使用基材・要求膜厚・加工幅・加工速度・クリーン環境・評価指標の“範囲”で合意します。
工方式(キスリバースグラビア等)の選定、設計、乾燥・張力条件を検討します。
外観・寸法・機能(光学特性、硬度、密着など)を測定し、再現性とばらつきを可視化します。
検査フロー、受入・出荷規格、トレーサビリティ、包装・保管・輸送条件を確定させます。
安定した生産性を考慮した判断が求められます。条件が本文の想定(ロールtoロール、クリーン環境、塗工方式はキスリバースグラビア方式、使用基材がプラスチックフィルムまたは金属箔)に合致する場合は、まずはNISSHAにご相談ください。
ロールtoロール方式の薄膜コーティングで、プラスチックフィルム/金属箔・クリーン環境・塗工方式(キスリバースグラビア)という条件に合致する委託先を探している場合は、まずはNISSHAへご相談ください。
本記事では、基材と用途の整理、委託パートナーに求める条をまとめました。基材・用途・幅・膜厚などの情報をご準備いただいうえで、NISSHAにご相談いただけると検討が早く進みます。
NDAを締結し、要件を言語化し、量産要件へ橋渡しいたします。評価指標(透過率、ヘイズ、硬度、密着など)とセットで議論できると条件設定もスムーズにできます。 条件に見合わない場合でも何かお困りごとがありましたら、気兼ねなくお問い合わせください。
条件(プラスチックフィルム/金属箔、ロールtoロール、クリーン環境、塗工方式(キスリバースグラビア等)をご確認いただき、まずはNISSHAへご相談ください。
ご要件次第となります。用途/目的・要求膜厚・評価指標(透過率・反射率・ヘイズ・硬度・密着)をご共有いただければ、NISSHAで検討を進めさせていただきます。
受託生産に関するご相談はお気軽にご連絡ください
CLICK