薄膜から厚膜まであらゆる成膜
コーティング技術『コーティング技術』は、主に有機系の塗膜をフィルム上に
コーティングする技術で、塗工技術の基本となっており、幅広い分野で利用することが可能です。
転写箔の印刷用ベースフィルム塗工で培ってきたコーティング技術を利用し、さまざまな機能フィルムの成膜にも取組んでいます。
最適な方式で塗工することにより、各種プラスチックフィルムの用途に合わせた機能膜を形成することが可能です。
NISSHAでは主に2種類のコーティング技術を保有しております。
1.薄膜対応のキスリバースグラビア方式
2.厚膜対応のダイ方式
方式の使い分けは塗工するインクの厚みと粘度になります。
この2種類のコーティング方式で、さまざまな塗工をすることが可能です。
低粘度の塗工液を薄くコーティングするのに適した方式です。塗布量は、版の線数・深度・回転数・塗工液の固形分率で微調整が可能です。
塗工液の粘度 | 100mPa・s以下が目安となります。 |
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塗工可能幅 | ~1,500mm |
膜厚の範囲 | 2~60µm(Wet) |
生産能力 | 大量生産可能 |
中~高粘度の塗工液をコーティングするのに適した方式です。ダイは密閉状態であるため外からの異物混入などがありません。
塗工液の粘度 | 100mPa・s以上が目安となります。 |
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塗工可能幅 | ~1,500mm |
膜厚の範囲 | 20µm以上(Wet) |
生産能力 | 大量生産可能 |
NISSHAではPETフィルムなどへのコーティング塗工に関する受託加工が可能です。
生産設備のリソース不足や新製品の試作でお困りになられている場合は下記よりご相談ください。
自社生産から受託加工へ切り替えることで、生産設備のリソース不足解消や新製品の試作テスト実施が可能です。
また、受託加工のメリットとして生産設備や人員をお客さまご自身でご用意する必要がなく、コスト削減にも貢献します。
受託生産に関するご相談はお気軽にご連絡ください
CLICKこれらをフィルムに薄膜塗工することで、製品への付加価値を高めております。
キスリバースグラビア方式 | ダイ方式 | |
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フィルム幅(mm) | ~1500mm | 650~1550mm |
塗工幅(mm) | 同上 | 1500mm |
フィルム厚(μm) | 12~350μm | 15~250μm |
塗工膜厚(μm) | 2~60μm (Wet) | 20μm以上 (Wet) |
塗工液粘度(mpa・s) | 200mpa・s以下 | 100~1000mpa・s |
※上記に記載以外の条件でお困りの場合も、下記よりお問い合わせください。
コーティングの種類 | 特性 |
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離型コート | フィルムから製品を剥がしやすくするための機能層であり、NISSHAが得意とするIML・IMDや転写箔を転写成形するために必要になります。 シリコーン系樹脂も離型剤として使用されます。 |
マットコート | 最表層に凹凸を付与することで光の乱反射により製品の質感を変え、反射防止を実現する機能層です。NISSHAでは、離型剤にマットコートを添加することで転写後のハードコート表層に凹凸を付けることが可能です。マットコート塗工のみの対応も可能です。 |
ハードコート | 表面に硬い保護層を形成するための特殊なコーティングです。ハードコートにより表面をスクラッチ、摩耗、衝撃などから保護します。また、さまざまな素材(ガラス、プラスチック等)に適用可能で製品の耐久性と寿命を延ばすことが可能です。 |
追加機能 | 特性 |
抗菌コート | 表面に抗菌効果を持つ物質(Ag、Cuなどの金属イオン)を塗工することで、細菌の繁殖や感染を防ぐことが可能です。 |
防指紋コート(親油) | 特殊な表面処理を塗工することで指の脂や汗など油分が表面に馴染むことで拭き取り性の向上、視認性向上の効果が期待できます。 |
紫外線防止/耐候性/UVカット | 長時間にわたり外部環境(紫外線、温度変化等)に耐える表面の能力向上が期待できます。 |
3次元形状のプラスチックを成形すると同時に、多様な意匠表現を高い位置合わせ精度で転写する加飾技術
IMDよりもフィルムを厚くすることで、非常に高い絞り性と複雑な3次元形状への追従性を実現
プラスチック、ガラス、金属など、多種多様な製品の表面に絵付けができるヒートトランスファーフォイル(熱転写箔)は、NISSHAが日本で初めて開発した加飾技術
フィルム提供を中心に、お客さまのサプライチェーンや生産体制に合わせて提供することが可能です。
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