NISSHAのフィルムヒーター
-40°C以下程度の低温環境下では、液晶モニターの応答速度は常温下に比べておよそ10倍低下すると言われています。
そのため寒冷地仕様の自動車では、車載モニターの低温応答性対策は重要な課題です。
この課題を解決するため、NISSHAでは液晶モジュール内に組み込みが可能な透明フィルムヒーターを開発しています。
低温応答性能の改善
透明フィルムタイプ
LCDモジュールに組み込み
透明フィルムヒーター | |
イメージ | ![]() |
特徴 | 透明導電膜を積層したフィルムを発熱体としたヒーター |
メリット | 高透過率、速い昇温スピード ・透明性が高い ・除霜・除曇・融雪 ・低温時のLCDの応答速度向上による視認性の維持・向上、安心安全性能のサポート |
デメリット | ・電波を透過しづらい |
用途 | 内装・外装 対応可 |
搭載例 | フロントカメラ、サイドガラス、電子ミラー用 ディスプレイ、電子ミラー用 カメラ、テールランプ |
解氷の様子 |
厚み100μmのフィルムタイプのヒーターです。
加熱効率に優れた独自の透明導電膜を使用。
高速加熱、透明性、薄膜といった特徴を持っています。
ヒーター膜の全光線透過率は85%で、透明性に優れています。
透明で薄いという特徴から、液晶とバックライトの間、または
タッチパネルと液晶の間というように、モニターのモジュール
構成の中に組み込むことが可能です。
電源起動から60秒でおよそ40°C昇温します。
また、ヒーター面内の温度分布は均一に昇温することが可能です。
(12V/常温環境下/7inchサイズ)
電子ミラーのようなドライバーの安全を守るモニターにも活用して
いただけます。
製品設計の段階からサポートが可能です。外形サイズや取出し配線の仕様、
昇温制御など、お客さまの要望に応じてカスタムで設計対応いたします。
車載用途に適した透明フィルムヒーターは、モニター以外にも
電子ミラー、カメラ、LiDARや赤外線センサーなどに優れた解氷、防曇性能を提供します。
エンジンをかけた直後に雪霜を取り除きます。
ヒーターサンプルのご提供、開発企画などのご相談を承ります。
問い合わせフォームより、ご連絡ください。
NISSHAはタッチパネルモジュールの受託生産で数多くの実績をもつメーカーです。
タッチパネルを内蔵した液晶モジュールの製造(カバーガラス/タッチパネル/ヒーター/LCDを一体化)で培った品質保証体制は、ヒーターの製造にも活かされます。
製品開発から量産対応まで、お客さまをサポートできる体制を整えています。
1.受託可能かを確認します
お客さまの要求仕様の技術的難易度をレビューします。
技術部門と営業部門で連携しながら、材料設計、プロセス技術、コストの妥当性などの情報を整理し、受託可能かどうかを検討します。
2.1案件ごとにプロジェクトチームを編成します
受託が可能であることが確認されれば、1案件ごとにプロジェクトチームを編成します。
チームは技術開発、設計、生産技術、評価技術、品質保証の各部門から選任されたメンバーで構成され、 量産化までの計画を立案します。
3.少量生産試作により設計を検証します
小ロットでの試作を通して、設計妥当性を検証します。
量産適性評価、不良モード分析、信頼性評価などを実施し、最適な量産条件を確認します。
試作結果はお客さまにもレポートし、量産へ移行しても問題がないことをご確認いただきます。
4.量産~納品
試作検証結果にもとづき、量産移管文書を作成後に
プロジェクトを量産部門へ移管し、量産を開始します。
5.量産品の品質管理
量産後は安定して製造できているか、不具合品が出ていないかを品質保証部門が管理します。 品質保証部門は設計検証段階からプロジェクトに加わるため、本質的な品質保証が可能になります。
本製品に関するご質問、ご相談はお気軽にご連絡ください。
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