耐チッピング性に優れた自動車外装部品
フィルムインサート成形品の受託製造
塗装レス外装フィルムで
自動車外装部品レベルの耐チッピング性を実現
耐チッピング試験とは
耐チッピング試験は、石や砂利などの衝突による成形品表面の損傷度合いを評価する耐久試験です。グラベロ試験、飛び石試験などとも呼ばれています。
試験台に固定した成形品表面にグラベロ(砂利)を一定の圧力で吹き付けた後、表面の劣化度合いを評価します。
自動車部品の耐チッピング試験には、JASO M104, SAE J400, ISO 20567-1 Test Method B, ASTM D3170-3などの試験規格が有ります。
NISSHAのフィルムインサート成形品は、自動車外装部品として採用されるレベルの耐チッピング性を実現しています。
塗装レスなのに耐チッピング性に優れるフィルムインサート成形品
フィルムインサート成形は、意匠フィルムをプレフォームし、それを射出金型に装填して一体成形する工法です。
成形品表面はアクリル系の透明フィルムで保護されます。オーバーコート処理はしていません。
一般的なアクリル系フィルムは、塗装部品レベルの耐チッピング性試験をクリアできませんでした。
NISSHAでは、トップ層のアクリル系フィルムの表面に特殊加工を施すことによって、耐チッピング性に優れた表面保護フィルムを実現しました。
NISSHA フィルムインサート成形品の耐チッピング性スペック
試験規格 SAE J400
[試験条件]
試験角度 90°
吹き付け圧 70psi
吹き付け量 1.4L
試験環境条件 -20℃±2℃ , 室温
自動車外装部品適用レベルの耐久性を実現
耐熱性、耐候性など、耐チッピング性以外の耐久性試験においても
自動車外装品のスペックをクリアしています
フィルムインサート成形に関するお問い合わせはこちらから
塗装とはちがう/ フィルムインサート成形品のメリット
環境負荷の少ない製造プロセス
フィルムインサートは射出成形と同時に絵付けを行なう工法です。乾燥工程を必要としないなど、工程は非常にシンプルです。そのため、加工プロセスにおけるCO2排出量は、塗装による外装樹脂加飾と比較して約50%削減できます。
多様なデザインの実現
塗装では表現できない様々なデザインを実現します。
メタリックやカーボン調、幾何学的なデザイン、さらには、成形品の裏面側にLED光源を組み込んだ光透過型の意匠表現も可能です。
カーボン柄
金属調(Hairline)
金属調(VM)
抽象柄(Natural)
光透過(デッドフロント)
幾何学柄
自動車外装向け加飾成形品の受託製造に対応します
フィルムでの供給、成形品での供給のどちらも可能です
フィルムでの供給
お客さまで成形加工をされる場合は、フィルムのみでの供給を行います。
成形品での供給
成形まで、NISSHAで請け負うことも可能です。
お客さまがご希望するエリアでの成形加工を行います。
「サンプルを見たい」「試作したい」
といったご相談からでも対応いたします
「フィルムインサート成形に興味は有るが、製造プロセスの置き換えは負担が大きい」
「自社の保有設備を活かしつつ、インサート成形も活用したい」
お客さまの現状は様々だと理解しています。
まずはNISSHAにご相談ください。お客さまの疑問点、不明点にお答えするところから対応させていただきます。
・フィルムだけ見てみたい
・成形サンプルが見たい
・図面を提示するので試作してほしい
など、お客さまのご要望をお聞かせください。
フィルムインサート成形に関するお問い合わせはこちらから