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スマートホームにワンランク上の質感を演出する:木目意匠パネル

2022/09/27

CMF DESIGN

IMDで天然木材のような多様な木目意匠を表現

NISSHAのIMDでは、グラビア印刷プロセスによる多彩な意匠表現を実現しています。木目意匠の場合は、天然木材の断面をスキャニングして自然な木目柄を画像データ化し、CMFデザイナーが柄の色味や幅、太さや長さなど細部に加工を施して独自の意匠を作成しています。

柄や色合いの異なる木目を自由に組み合わせ、それを調和させることで多彩な創作木目を作り出し、思い通りに表現することができるのがCMFデザインの特徴です。
もちろん、「切り出した自然の木目のままで意匠化したい」「オリジナル木目柄を作りたい」「特定の木目柄だけを使いたい」という、お客さまの個別のご要望にもお応えすることができます。

IMDはインクのみが転写され、またインクの膜厚が薄いため、金型に細密なシボを入れることで樹脂表面に繊細な凹凸を与え、天然木材のような、よりリアルな質感を再現することができます。

また、光透過技術(Hidden Til Lit)を木目意匠に組み合わせることで空間の中で人と情報との心地よい距離感を生み出し、調和された空間を演出します。
NISSHAではこのような光透過技術によって実現される提供価値を“mutech”(ミューテック)と定義し、それらの製品群を“mutech décor”(ミューテック・デコー)として市場に発信していきます。

実際に見て、触れて、感じるサンプルアイテム

木目と光透過意匠を組み合わせたIMDサンプルをご用意しました。サンプルアイテムはオリーブと創作木目の2種類です。

「生活空間に違和感なく馴染む木目意匠とはどのような表現なのか」
「本物の木材に近い質感を感じてみたい」
という方は、直接手で触れて、木目柄と色合いが調和したデザインと、繊細な凹凸による実際の木材のような質感を自身の視覚と触覚で体感してもらいたいと思います。

お客さまの要望に合わせた意匠表現に対応可能です。

心地よい居住空間へのニーズの高まり

私たちが木目意匠を手掛ける理由はここ数年でのニーズの変化によるものです。
世界的なパンデミックとコロナ禍を経て、心地よい居住空間へのニーズが高まっています。人々が多くの時間を過ごす屋内空間づくりにおいては今まで以上に「癒し」や「安らぎ」、「寛ぎ」そして「安心」が求められ、居心地の良い住環境を求めるニーズはこの先も高まり続けることが予想されます。

ライフスタイルにおいて、シンプルで心地よい空間へのニーズが高まる中で、エンドユーザーのプロダクト製品に対するニーズもよりスタイリッシュかつシームレスで「情報ノイズの少ない」デザインへとシフトしていると前記事でも紹介しました。
人々の暮らしとの結びつきが深いインテリアやIoT家電の分野ではこの傾向が特に顕著で、ここ数年、家電市場では生活空間に違和感なく馴染むようなプロダクトデザインがトレンドとなっています。

また、ライフスタイルへの強いこだわりから、「インテリアや家電など個々のプロダクトが一体となって、調和した空間を構成したい」という、自分なりの美意識や価値観を持ってプロダクト製品を選択する人も増えています。
彼らの意識や関心は外観デザインだけでなく、表面の色や明るさ、手で触れたときに感じる凹凸や質感といったテクスチャーにまで向いています。

そういったエンドユーザーの高度なニーズに応えるため、ものづくりの現場では、生活空間に馴染むプロダクト製品の開発という段階からさらにもう一歩踏み込んで、実際の素材に近いよりリアルな質感をもつ意匠表現への挑戦が進んでいます。この傾向は今後ますます強まっていくと私たちは考えています。NISSHAは生活空間に馴染む普遍的な素材として古くから好まれてきた木目やファブリックなどを、高精度で表現した意匠を提案することが可能です。

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