高品質デジタル印刷「NDP」サービスの紹介|NISSHA > 写真集・作品集の製本サービスについて

写真集・作品集の製本サービスについて

NISSHA DIGITAL PRINTING

写真集や作品集は、写真や作品を並べた印刷物ではなく、作り手の世界観そのものを伝える表現物です。ページをめくったときの紙の手ざわり、色の再現性、開きやすさ、装丁の仕立て。そのすべてが作品の完成度を左右します。

NISSHAは1929年の創業以来、美術印刷の分野で色の再現に向き合ってきました。

その技術を継承した高品質デジタル印刷「NDP」により、1部の極小ロットから数百部規模まで、写真家やアーティスト、デザイナーのこだわりを形にする一冊をお作りしています。

こんな写真集・作品集をお作りいただけます

用途や部数を問わず、品質にこだわる一冊を承っています。

• 写真家・美術作家の作品集、初作品集
• 個展・展示会に合わせた図録、コンセプトブック
• 美術大学・専門学校の卒業制作集、修了展の作品集
• ポートフォリオ(1部からの制作にも対応)
• 記念出版物、周年記念の写真集
• 絶版本・希少本の復刻、初版オフセット印刷からの重版
• 出版社の写真集、美術書

部数は1部から数百部まで実績があります。判型も、手に取りやすい小型の作品集から、BIG BOOKと呼ばれる大型本まで対応しています。

写真集の仕上がりを左右する5つの要素

写真集の印刷は、パンフレットなどの一般的な商業印刷とは求められるものが異なります。肌のわずかなトーン、夕景のにじむような階調、暗部の締まり、ハイライトの抜け感といった、言葉にしづらい感覚的なよさが作品全体の印象を決めるためです。品質を左右するのは、次の5つの要素です。

印刷技術

撮ったままのデータをそのまま出力すればよいわけではありません。

暗部をつぶさずに締める、白を飛ばしすぎずに抜けを出すといった調整は、1〜3%程度のわずかな幅で行いますが、その差が印刷された写真の印象を大きく変えます。

この調整を確実に紙へ反映できるかどうかが、印刷会社によって差が出るところです。

用紙

同じ写真データでも、光沢のあるアート紙に刷るのか、落ち着いたマット紙に刷るのか、風合いのあるラフ紙に刷るのかで、作品の見え方は大きく変わります。

紙は作品を受け止めるもう一つのキャンバスであり、企画の早い段階から検討したい要素です。

色再現

モニターは光の三原色(RGB)、印刷はインクの四原色(CMYK)で色を表現します。

表現できる色の範囲はRGBの方が広く、そのままではモニターで見えていた鮮やかな色がくすんで見えることがあります。

この差をどこまで埋められるかが、色にこだわる写真集では決定的な要素になります。

部数と印刷方式

オフセット印刷は版を作る初期費用がかかるため、部数が少ないほど1部あたりの単価が上がります。一方、デジタル印刷は版が不要で、1部でも1,000部でも単価は変わりません。フルカラーの写真集の場合、1,000部以下であれば多くのケースでデジタル印刷にコストの優位があります。

製本・装丁

中綴じや無線綴じの並製本から、重厚感のある上製本、ドイツ装やコデックス装といった特殊な装丁まで、製本形式は作品の印象と本としての価値を左右します。

フラットに開く製本を選べば見開きの写真が断ち切れず、カバーや函を付ければ保護性だけでなく展示や販売の場面での見え方も変わります。

NISSHAのNDPが写真集印刷で選ばれる理由

1929年創業、美術印刷の技術をデジタルへ

創業期には『NEW JAPAN』『国宝』(毎日新聞社)、『原色日本の美術』(小学館)といった美術書を手がけ、高級美術印刷のNISSHAという評価をいただいてきました。

以来半世紀以上にわたり、大手出版社の写真集や美術展覧会の図録など、高品質なカラー印刷の実績を重ねています。

製版工程での色調補正、印刷工程での色合わせといった、作品の色を再現するための技術は、生産部門だけでなく営業部門や生産管理部門も含めた全社の品質管理体制に支えられています。

数値管理と職人の目を両立する
カラーマネジメント

写真集の色づくりは、数値の管理だけでは完結しません。「もう少し深く」「肌を健康的に見せたい」といったお客さまの感覚的なご要望を、色の翻訳者であるプリンティングディレクターが修正に必要な数値へ置き換え、その数値をもとにオペレーターが画像データを調整します。この感覚から数値への変換が、イメージを紙面に再現するための要になっています。

NDPは色校正と本番の印刷を同じ印刷機で行うこともできるため、校正と本刷りの間で色がぶれる心配がありません。

CMYKを超える広い色域と高精細な印刷

最新鋭のUVインクジェット印刷機により、オフセット印刷の網点よりも微細な粒状点で、階調のなめらかな表現が可能です。規則的なパターンを含む作品でもモアレが発生しにくく、鮮明に印刷できます。


またRGBデータでの入稿に対応し、オフセット印刷のCMYKより広い色域をカバーします。これまでの印刷ではにごったりくすんだりしていた鮮やかな青や緑も、画面で見えていた印象を損なわずに紙へ落とし込めます。

数百種類の用紙と、自由度の高い製本

デジタル印刷は使用できる用紙が限られることが多いなか、NDPは通紙テストを重ねて数百種類以上の用紙に対応しています。一般的なコート紙やアート紙に加え、ラフな書籍用紙、テクスチャーのあるエンボス紙、トレーシングペーパーのような透明紙まで印刷できます。

製本についても、協力製本会社との連携により、上製本から特殊な装丁まで幅広いご要望にお応えしています。

1部でも1,000部でも品質は同じ

NDPは、オフセット印刷と同等の品質を実現するために開発されたデジタル印刷です。製版工程でのデータチェック、用紙ごとのプロファイル運用など、品質を安定させるための取り組みに、オフセット印刷とデジタル印刷の違いはありません。

ロットフリーというコンセプトのもと、同じ内容をオフセット印刷でもデジタル印刷でも同じように印刷できるよう開発されているため、部数の多い初版をオフセット印刷、部数の少ない重版をデジタル印刷で製作した場合でも、初版の色調を遜色なく再現できます。

対応仕様

写真集・作品集でご指定いただける主な仕様です。記載のない仕様についてもご相談ください。

印刷方式

印刷方式特徴向いている部数
高品質デジタル印刷(NDP)版が不要で初期費用を抑えられる。RGB入稿に対応し、CMYKより広い色域で印刷できるおおむね1,000部以下
オフセット印刷大部数で1部あたりの単価が下がる。モノクロの文字中心の書籍では少部数でも優位おおむね1,000部以上
併用カバーや扉をオフセット印刷、本文をNDPで印刷するなど、部位ごとに使い分ける仕様により

写真集・作品集のようなフルカラーの印刷物では、どちらの方式を採用しても同じ水準の品質でご提供できます。部数や仕様に応じて最適な方法をご提案します。

 

製本形式

分類製本形式
並製本中綴じ、無線綴じ、PUR無線綴じ(フラットに開く)
上製本クロス張り、特殊素材の表紙、丸背・角背
特殊装丁ドイツ装、スイス装、フランス装、コデックス装
付属カバー、帯、函(ケース)、見返し、扉

※製本様式により対応可能な仕様条件が異なるため、ご要望に関してご相談ください

 

用紙

数百種類以上の用紙に対応しています。写真集でよく選ばれる用紙の例です。

種類特徴銘柄の例
アート紙・コート紙鮮やかな発色とシャープな再現。色のインパクトを活かしたい作品にOKトップコート+
マット紙反射を抑えた落ち着いた階調。モノクロ作品や静かな風景にニューVマット
書籍用紙(嵩高紙)厚みを保ちながら軽い。風合いと鮮明さを両立b7トラネクスト
ラフ紙・エンボス紙紙肌の表情まで作品の一部にしたい場合にヴァンヌーボ
特殊紙蒸着紙、透明・半透明素材、厚紙。造本表現まで含めた設計にXDTトレーシング-FS ほか

同じ白に見える紙でも白色度は異なります。ミセスB-Fのように、スーパーホワイト・ホワイト・オフホワイトと白色度のバリエーションを持つ銘柄もあり、作品のテイストに合わせて選んでいただけます。

※これまで実績のない紙につきましても、ご要望に応じて通紙テストも可能です

表紙・カバーの加工

箔押し、型抜きなどに対応しています。

※PP貼は、デザインによって対応できない場合がありますので、ご相談ください
※箔押しは、インク面の上にはきれいに箔が定着しない場合がありますので、ご相談ください

仕様の実績例

サイズT287×Y210
本文ページ数176頁
製本形式上製本(PUR無線綴じ)
印刷方式カバー/扉:オフセット印刷 表紙/見返し/本文:高品質デジタル印刷(NDP)
加工カバー:グロスPP貼
用紙カバー:OKトップコート+
表紙:きらびき-FS 白PL-110 扉:XDTトレーシング-FS プラチナ
本文/見返し:エアラス スーパーホワイト
印刷部数800部

費用の考え方

写真集の費用は、部数、判型、ページ数、用紙、製本形式、色校正の回数の組み合わせで決まるため、一律の価格表ではご案内していません。お見積りの前に押さえておいていただきたい考え方をお伝えします。

部数によって適した印刷方式が変わります

オフセット印刷は刷版という版を作る工程があり、その費用は部数にかかわらず発生します。1,000部でも100部でも版代は同じであるため、部数が少ないほど1部あたりの単価は上がります。ページ数の多い写真集ほど版の枚数が増えるので、この影響は大きくなります。

デジタル印刷は版が不要で、1部でも1,000部でも単価は変わりません。そのため、フルカラーの写真集では1,000部以下の場合に多くはデジタル印刷が有利になります。ただしモノクロの文字を中心とした書籍では、少部数でもオフセット印刷が有利です。

仕様の優先順位を決めておくと相談が進みます

限られた予算のなかで満足のいく一冊にするには、どこにコストをかけるかの優先順位が重要になります。用紙の風合いを最優先するのか、判型を大きくして写真を大きく見せるのか、色校正の回数を確保して色を追い込むのか。ご相談の際にこの点をお聞かせいただけると、より具体的なご提案ができます。

ご相談から納品までの流れ

企画から印刷・製本まで一貫してサポートします。仕様が固まっていない段階からご相談いただけます。

1 ご相談・ヒアリング

作品の点数、想定している部数や判型、仕上がりのイメージ、ご予算、希望納期をお聞きします。

写真集を作るのが初めての方には実績サンプルをお見せしながら、すでに制作経験のある方には印刷特性を踏まえた形で、それぞれに合わせてご提案します。

2 企画・編集・デザイン

ページ構成やレイアウトを固めます。作品点数やコンセプトに応じて、写真とテキストの配置、余白や見開きの使い方をご提案し、作品全体の世界観を引き出す構成を目指します。すでにデザイナーの方が入っている場合は、データのご入稿から承ります。

3 用紙の選定・サンプルのご確認

用紙は画面越しでは伝わりきらないため、実物で手ざわりや白さ、インクの乗り方をご確認いただくことをおすすめしています。京都・東京のオフィスにお越しいただける場合は、さまざまな用紙を使った実績サンプルを直接ご覧いただけます。

4 製版・色調補正

専門のオペレーターが画像の色調補正とレタッチを行い、繊細な階調やニュアンスを再現します。

用紙の銘柄や表面加工まで考慮したプロファイルを使用し、選ばれた紙に合わせて色を設計します。

5 色校正

プリンティングディレクターが立ち会い、色の仕上がりをすり合わせます。色にこだわる写真集では、色校正を最低2回実施することをおすすめしています。1回目で傾向を確認して調整し、2回目でその調整が適切かを確認するという流れです。ご予算や納期の都合で難しい場合も、まずはご相談ください。

6 印刷・製本・納品

部数と仕様に応じた方式で印刷し、製本・加工を行って納品します。加工を含む製本様式によって違いはありますが、デジタル印刷の目安の部数(1,000部以下)の場合、印刷から納品までの納期の目安は2週間程度になります。

制作事例

写真家の作品集から、美術大学の卒業制作集、個人の方のポートフォリオまで、数多くの実績があります。

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よくあるご質問

何部から依頼できますか

1部から承っています。1部の場合は1部あたりの単価が高くなりますが、1部でも1,000部でも仕上がる製品の品質は同じです。展示用のコンセプトブックや受注限定販売の豪華本など、極小ロットの実績も数多くあります。

モニターで見た色と印刷の色は合いますか

モニターは光、印刷はインクで色を表現するため、完全に一致させることは原理的にできません。ただし、一貫した色基準とプロファイルの運用、色校正での確認を重ねることで、イメージに近づけることは可能です。NDPはRGBデータに対応しているため、CMYKへ変換する段階での色の損失を抑えられる点も強みです。

色校正は何回できますか

回数に制限はありません。色にこだわる場合は最低2回をおすすめしています。ご予算や納期に応じて回数を調整することもできます。

用紙のサンプルはもらえますか

NDPのパンフレットと用紙別の印刷サンプルをお送りしています。ページ下部のフォームからご請求ください。京都・東京のオフィスでは、実績サンプルを直接ご覧いただくこともできます。

デザインから依頼できますか

企画、編集、デザインからご相談いただけます。撮影が必要な場合も対応可能です。

以前オフセット印刷で作った写真集を少部数で重版できますか

できます。NDPは同じ内容をオフセット印刷でもデジタル印刷でも同じように印刷できることを念頭に開発されているため、初版の色調を遜色なく再現した重版が可能です。

入稿データの形式に指定はありますか

PDF-X4形式を最も推奨しています(AdobeのIndesignやIllustratorから書き出したPDF)。Indesign形式やillustrator形式のデータも可能ですが、PDF入稿よりも費用がかかります。RGB印刷をご希望の場合、可能であれば画像のカラープロファイルをAdobeRGBかsRGBに統一していただくことがおすすめです。画像の解像度は300dpi程度を推奨しています。

絶版になった本を復刻できますか

過去の刊行物の復刻も承っています。原本からのスキャニングを含めてご相談ください。

写真集の印刷について詳しく知る

仕上がりを左右する要素について、コラムで詳しく解説しています。

サンプル資料のご請求・ご相談

こだわりのある写真集・作品集をお考えなら、まずはサンプルで印刷品質をお確かめください。NDPのパンフレットと用紙別の印刷サンプルをお送りします。仕様が固まっていない段階のご相談も歓迎します。

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