フィルムラミネーションとは

NISSHAのラミネーション技術

フィルムラミネーションは、複数のフィルム素材を貼り合わせる加工技術です。 複数のフィルム素材を組み合わせたい、フィルム素材に機能を追加したい、フィルム素材を保護したい、といったときに活用できる技術です。
PET、PC、PI、COPのような樹脂フィルムや、ドライフィルムレジストなどの機能性フィルムを貼り合わせることができます。
また、フィルム以外にも、ガラスやプラスチックの板状部材に貼り合わせることも可能です。

フィルムラミネーションは熱や圧力などの条件を設定して行います。NISSHAはさまざまな条件に対応が可能で、多くの量産実績があります。

この記事では、フィルムラミネーションの基本とNISSHAのラミネーション技術をご紹介します。

フィルムラミネーションの基本

フィルムラミネーションとは

フィルムラミネーションは、複数のフィルム素材を貼り合わせる加工技術です。
フィルムラミネーションは、ラミネーターという装置を使って行います。
フィルムラミネーションの目的は、フィルム素材を衝撃、傷、薬品、熱、光などから保護することや、
フィルム素材の視認性向上、触感、柄の付与といった機能、価値の付与などが挙げられます。

フィルムラミネーションの4要素

貼られるもの(被着体)
ラミネーションの基材です。
貼るもの(機能層)
機能性フィルムや保護フィルムなどを貼ることができます。
カップリング剤(粘着層、接着層)
被着体と機能層を貼り合わせるための層です。
カップリング剤を必要としないケースもあります。
(自己粘着フィルムを使用する場合、静電気を利用する場合など)
熱/圧力
常温または加熱ロールを用いてラミネーションを行います。
加圧ロールでラミネーション対象部を加圧します。
環境としては、常圧または真空環境でラミネーションを行うことが可能です。
フィルムラミネーションの4要素

フィルムラミネーションのメリット、デメリット

機能層を付与する方法として、ラミネーションの他に、コーティングがあります。
ここでは、コーティングと比較したラミネーションのメリット、デメリットを紹介します。

ラミネート加工のメリット

  • 被着体へのダメージが少ない。
  • 多種多様な材料に対応が可能。
  • さまざまな素材の組み合わせが可能。
  • 装置がシンプルで安価。
  • 層の再剥離が可能。

ラミネート加工のデメリット

  • 材料コストが高い。
  • 生産速度が遅い。
  • 気泡が混入するケースがある。

NISSHAのフィルムラミネーション技術

NISSHAは、多様なラミネーション技術を保有しています。
フィルム同士のラミネーションはもちろん、ガラスやプラスチック、
LCDといった板状部材へのラミネーションも可能です。
NISSHAの所有するラミネーション技術をご紹介します。

ロールtoロール

片面、両面ラミネートどちらも可能で、ニーズに応じ対応致します。
高精度の張力(テンション)制御により高い寸法精度、反りコントロールを実現します。
ラミネート時には熱をかけることで、フィルム同士の密着性を高めています。

また真空環境下でのラミネーションも可能です。 これによりエアー噛みの無いラミネートを行い、高精細パターニングを実現できます。

特に大量生産に向いています。

シートtoシート

シートとシートを向い合わせとし、スクリーン吸盤でワーク全体を均一に吸着固定した状態で貼合を行います。
ワーク面には均等な圧力が加えられ、余計なストレスがかかりません。
硬い部材や厚みのあるフィルムにも対応可能です。
また、カメラでワークのアライメントマークを読み取り、自動で位置整合を行います。
そのため、シート同士の柄と柄を合わせることも可能です。

これらの制御によりワークの機能性を維持したまま、正確な貼合を実現します。

少量生産にも対応可能です。

シートtoシート
  • フィルム同士
  • 板材とフィルム

NISSHAのロールtoロール、シートtoシートで対応可能な条件比較

  圧力 カップリング剤
常温ラミ 熱ラミ 常圧 真空 なし あり
ロールtoロール
シートtoシート

その他ラミネーション技術

NISSHAは、ロールtoロール、シートtoシート以外にも多様なラミネーション技術を保有しています。
板状部材同士の貼り合わせや、曲面形状にラミネーションすることも可能です。

多数ロール

多数ロール

ロール同士の柄合わせ

ロール同士の柄合わせ

板状部材(ボード)同士

板状部材(ボード)同士

立体形状

立体形状

NISSHAはお客さまのご要望に合わせた提案が可能です。
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