ヒアルロン酸を主成分とするマイクロニードルのメリットとは

NISSHAは化粧品向け溶解性マイクロニードルパッチのOEMです。NISSHAが製造する溶解性マイクロニードルパッチの主成分は高分子ヒアルロン酸で、材料成分比の約8割を占めています。
この記事では、化粧品企画担当者のみなさま向けに、ヒアルロン酸を主成分とするマイクロニードルパッチの基礎的な情報を提供します。

  • 「そもそもヒアルロン酸ってどんな成分だったかな?」
  • 「マイクロニードルパッチってどんな製品?これまでの化粧品とどこが違うの?」
  • 「ヒアルロン酸の他にも成分を添加できるの?」

といった、ヒアルロン酸を主成分とするマイクロニードルパッチに関する疑問の解消にお役立てください。

ヒアルロン酸イメージ

化粧品に配合されるヒアルロン酸について

ヒアルロン酸はムコ多糖類と呼ばれる高分子の一種です。保水力が非常に高く、1gあたり6リットル相当の水分を保持できると言われています。また、水分を保持することにより粘性を生じることもヒアルロン酸の特長です。
ヒアルロン酸は保湿成分として肌に存在する成分で、加齢とともに減少します。30代から40代あたりで減少が始まり、60代から70代になると乳幼児期の25%まで減少するというデータが出ています。
このようなヒアルロン酸の減少は、肌の乾燥やシワの原因のひとつとなっています。ヒアルロン酸は優れた水分保持力があるため、ふっくらとハリ感のある肌に導く成分として多くの化粧品に配合されています。

ヒアルロン酸を角層に浸透させるために

ヒアルロン酸は多くの化粧品に配合されていますが、肌に塗るだけでは浸透するのが難しい成分です。その理由は肌の表面が角層というバリアに覆われているためです。角層は外界からの刺激や異物(アレルギーの原因物質や細菌・ウイルス)の侵入を防ぐ役割を果たしています。
そのため、化粧品に配合されるヒアルロン酸は浸透性を高めるために低分子化されたものもあります。

低分子ヒアルロン酸の特長

  • 保水効果に優れるが、高分子ヒアルロンに比べると抱え込める水の量が減る。
  • 高分子ヒアルロン酸に比べ、保湿効果の持続時間が短い。
  • 角層に浸透しやすい。

また、高分子のヒアルロン酸は肌に塗るだけでは浸透ができません。高分子ヒアルロン酸の摂取方法は、皮膚への直接注入か、サプリメントなどがあります。

高分子ヒアルロン酸の特長

  • 粒子が大きく、その分、低分子よりも抱え込める水分量が多い。
  • 化粧品で角層内に吸収させるのは難しい。
  • 肌の表面に留まり保護膜のような働きをする。

ヒアルロン酸を主成分とするマイクロニードルパッチ

ヒアルロン酸について理解を深めたうえで、次はいよいよ「ヒアルロン酸を主成分とするマイクロニードルパッチ」について紹介します。
まず「マイクロニードルパッチ」とは、美容成分で作られた細かな針状の突起が並んだ部分用パックのことです。針の高さは100~300µmで、シート1cm2あたりに数十~数百本ほどの針が形成されています。
「ヒアルロン酸マイクロニードルパッチ」では、この微細な針を形成する基材成分として、ヒアルロン酸を乾燥固化させたものを使用しています。
この微細な針を形成したパッチを目元などのケアしたい部位に貼り付けます。すると、ヒアルロン酸の針は皮膚のバリア機能を突破し、皮膚内部で徐々に溶解しながら、美容成分を直接的に角層のすみずみへ浸透させます。
マイクロニードルパッチは、注入施術のような痛みは無く、塗布よりも高い浸透効果が期待できるスキンケア製品の開発を可能にします。

NISSHAのマイクロニードルパッチは、貼付時の刺激をより軽減するために、先端がフラットで角層を傷つけないニードル形状「Softip」を採用しています(特許第6023752号)。「Softip」の詳細はwebサイトで紹介しているので、ぜひご覧ください。

さまざまな美容成分を配合できる
マイクロニードルパッチ

溶解性マイクロニードルパッチは、従来の化粧品と同じように、さまざまな美容成分を配合することができます。たとえば、次のような成分です。

  • コラーゲン
  • ナイアシンアミド
  • 植物エキス
  • 幹細胞培養液
  • プラセンタエキス
  • ビタミンC誘導体
  • など

マイクロニードルパッチに配合する成分で特におすすめしたいのは高分子の美容成分です。化粧品の美容成分として人気が高いコラーゲン、プラセンタ、コエンザイムQ10などがあります。
配合する成分は、貼り付ける部位や目的に合わせたものを検討していきます。
添加成分を効果的に組み合わせてオリジナルのマイクロニードルパッチを開発しましょう。

ヒアルロン酸マイクロニードルパッチの効果

第三者評価機関が実施した当社製ヒアルロン酸マイクロニードルパッチの効能評価のデータを紹介します。
当社で製造を受託している標準的なマイクロニードルパッチを、週2回×4週間使用した試験結果が下の写真です。

使用頻度:週2回4週間(2017年3月第三者評価機関にて実施評価)

化粧品用マイクロニードルパッチのOEM / NISSHA

NISSHAでは商品企画のサポートから、研究・開発、薬事チェック、製造、包装、出荷まで一気通貫でマイクロニードルパッチ商品化をお手伝いします。
NISSHAは化粧品用溶解性マイクロニードルパッチの日本国内に数社しかないOEM/ODM企業のひとつです。
工場にはクリーンな製造環境を整備し、化粧品GMPに準拠した製造管理と品質管理体制を整えています。
マイクロニードルパッチの化粧品を企画検討される際には、ぜひ、NISSHAにお声がけください。

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