マイクロニードルが角層最深部に届く理由と得られる効果とは

マイクロニードルは保湿成分であるヒアルロン酸と美容成分を0.1mmレベルの微細な針(ニードル)状に形成したものです。この針をシート状に加工し、肌に貼って使用する化粧品がマイクロニードルパッチです。

ところでご存知でしょうか。広告における化粧品の浸透表現は「角層」までと規定されています。これは「化粧品等の適正広告ガイドライン」に基づいています。このガイドラインは、薬機法と医薬品等適正広告基準に基づき、日本化粧品工業連合会という団体が自主規制として作成したものです。 化粧品マイクロニードルも保湿成分であるヒアルロン酸と美容成分を角層に浸透させる働きを持っています。しかしマイクロニードル浸透の仕組みは、従来の化粧品とは異なります。この記事ではマイクロニードルによってどのように美容成分が角層に浸透するのか、そしてそのメリットなども紹介します。

化粧品の角層への浸透を妨げる原因とは

角層への浸透性を高めるために、化粧品原料や処方の開発と改良は日々進められています。
では角層への浸透を妨げる原因は何かについて確認していきましょう。

バリア機能

バリア機能

皮膚の表面を覆う角層が持つ、肌を保護する機能のことです。皮膚は「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の三層に分けられます。 表皮の中で最も外側にある角層がバリア機能を担っているのです。

バリア機能の具体的な働き

  • アレルギーの原因物質(ダニ、ホコリや花粉など)や細菌・ウイルスなどが体内に侵入するのを防ぐ
  • 体内の水分が皮膚から失われるのを防ぐ
  • 紫外線から皮膚内部を守る

角層が持つバリア機能は皮膚内部を外部刺激から守り、皮膚内への異物や刺激物の通過を阻止することで、肌荒れなどのトラブルから肌を守ります。そのため、分子量の大きな化粧品原料は容易に角層内に入ることができません。

過剰な皮脂

過剰な皮脂

皮脂は「天然の保湿クリーム」とも呼ばれ、皮膚から水分が蒸発するのを防ぐ効果があります。しかし過剰に溜まった「蓄積皮脂」は化粧品の角層への浸透を妨げます。さらに、毛穴を詰まらせニキビの原因になることも。そのままにしておくと酸化し、肌トラブルを引き起こします。

角層が厚く、硬い

角層が厚く、硬い

角層は角層最下部で生まれ、皮膚表面まで押し上げられ、垢となって剥がれ落ちます。これは肌の細胞が一定の周期で生まれ変わるターンオーバーという仕組みによるものです。この代謝サイクルが正常であれば問題はありません。しかし、ターンオーバーが乱れると古い角質が蓄積してしまいます。これにより角層が厚く、硬くなり、化粧品の角層への浸透を妨げるのです。

マイクロニードルが角層内に効果的に浸透する理由

マイクロニードルが角層内に効果的に浸透する理由

化粧品を角層に浸透させるためには、処方そのものや成分の分子量を小さくする必要があります。そこで、化粧品製造会社や原料会社はマイクロカプセル化や低分子化の研究開発に取り組んでいます。一方、マイクロニードルは分子量の大きな成分をそのまま角層に浸透させる物理的なアプローチに取り組みました。

高分子とは

モノマーと呼ばれる分子が多数結合し鎖状や網状となった化合物の総称です。“原子”が数個~100個つながり、分子量が数100程度になったものを「低分子」、数1,000個以上の”原子”がつながって分子量が10,000以上になったものを「高分子」と言います。

角層を押し広げる針状スキンケア マイクロニードルパッチ

目に見えないほどの微細な針をシートに敷き詰めたマイクロニードルパッチ。肌に貼ることでニードル(針)が角層を押し広げ、角層最深部まで届きます。NISSHA製マイクロニードルは角層最深部まで針を届けるため、針形状にこだわりました。針の根本が太く、先端をフラットにすることで、「折れにくく、痛みを感じにくい」マイクロニードルを目指したのです。

肌表面で溶けず、角層内の水分に溶け出す

マイクロニードルパッチは約8割がヒアルロン酸でできた固形の化粧品です。そのため角層に入り、角層内の水分に溶け出すことでマイクロニードルは浸透します。これは、ヒアルロン酸が持つ水に溶けやすい性質によるものです。
これにより、マイクロニードルは皮膚の表面ではなく角層内に浸透することが可能となりました。
また5~6時間かけて角層のすみずみまで浸透し、保湿し続けます。

角層最深部まで化粧品を浸透させ、得られる効果とは

角層最深部まで化粧品を浸透させ、得られる効果とは

角層は表皮の最も外側にあることから、見た目の美しさに直結する部分です。未成熟だったり、古かったりすると、角層がきれいに整列することができません。その結果、凹凸が激しい皮膚表面になり、乾燥やくすみの原因となります。ですので、角層の上部だけではなく、角層全体を十分なうるおいで満たすことが重要です。角層最深部までうるおいで満たし正常な状態に保つことは、美しい肌をキープするためには効果的と言えるでしょう。

マイクロニードルに配合する「おすすめ成分」とは

マイクロニードルに配合する「おすすめ成分」とは

マイクロニードルは基材であるヒアルロン酸に加え、様々な美容成分を配合することが可能です。角層最深部までダイレクトに針が届くマイクロニードルだからこそ配合したい成分をご紹介します。

肌表面ではなく、角層内のすみずみに浸透させたい成分

角層のうるおいを守る働きをサポートする「肌が自ら作り出す成分」を補うのがおすすめです。

  働き 主な成分
NMF(天然保湿因子) 水分を抱え込む セリンやグリシンなどのアミノ酸、
グリセリン
細胞間脂質 水分の蒸散を防ぐ セラミド、
カプロオイルスフィンゴシン、
カブロオイルフィトスフィンゴシン

マイクロニードルの基材であるヒアルロン酸も、角層に補うことで水分保持の効果が期待できます。

角層最深部に浸透させたい成分

ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は1gで6Lの水を抱え込むことができるため、肌のうるおいを保つ効果が期待できます。水を抱えて、肌の隙間を水分で充たすことで、乾燥から肌を守り、うるおいに満ちた弾力のある肌に整えます。
特に高分子ヒアルロン酸がおすすめです。年齢とともにターンオーバーが乱れ、慢性的な乾燥に悩む方は少なくありません。低分子に比べ高分子ヒアルロン酸は、より多くの水分を保持できます。そのため、保湿持続効果に優れており、うるおい不足によるエイジングサインのケアに適しています。
NMF類似成分
上記で上げたNMFの主成分は角層最深部にもしっかり補うことが大切です。角層細胞はターンオーバーの工程で作られるNMFという天然保湿因子を含有しています。角層細胞が十分なNMFを持たない状態で増えるとバリア機能が乱れてしまうのです。角層最深部で生まれた角層細胞を正常な状態に整えることは美しい肌への近道とも言えるでしょう。

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