Pulp-Injection成形品がPharmapack 2024において「Packaging Innovation賞」を受賞しました!

Pulp-Injection成形品がPharmapack 2024において「Packaging Innovation賞」を受賞しました!

Pulp-Injection(パルプインジェクション)成形品が、「Pharmapack Awards 2024」においてPackaging Innovation賞を受賞しました。この賞は、製薬およびドラッグデリバリーシステム(DDS)業界における一次および二次包装(医薬品パッケージや薬剤投与デバイスなど)における革新的な技術に与えられるもので、サステナビリティを重視した審査基準に基づき、専門家の審査員によって選出されます。

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Packaging Inovation賞 授賞式の様子

医薬品コンポーネントとしての「革新的な要素」をもつ
Pulp-Injection(パルプインジェクション)成形品

今回受賞したのは、Pulp-Injectionを用いた「自己注射器のキャップ」です。従来であればプラスチック製コンポーネントが使用されるパーツをリサイクル可能なパルプ材料に置き換えることで、石油由来プラスチックの使用量削減とCO2排出量削減に貢献する点で、革新性を評価されています。

Pulp-Injection

Pulp-Injection(パルプインジェクション)

薄さと硬さを両立する射出成型品

  • プラスチックと同等の形状再現性
  • 薄肉かつ高強度
  • 寸法と厚みの安定性
Pulp-Injectionについて詳しくはこちら 資料ダウンロードはこちら

受賞製品はコンセプト品ですが、パルプベースの材料が医薬品の包装材だけでなくデバイスコンポーネントへも使用される可能性を示すことができたことをうれしく思います。

Pharmapack Award 2024に関するインタビューの詳細については、以下のリンク(英語)をご覧ください。

2024 Packaging Innovation Award Winner – Nissha Europe GmbH (cphi-online.com)

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受賞製品:自己注射器キャップ

医薬品のプラスチック製コンポーネントを脱プラ工法で再現

受賞したPulp-Injection成形品(自己注射器のキャップ)の設計ポイントは、ブログで解説しています。プラスチック成形品をPulp-Injectionで再現する難しさや、今回の試みにより見出された製品形状の成形可能性と製品化への課題について解説しています。

ブログ「医薬品コンポーネントの脱プラにPulp-Injectionで挑戦!~自己注射器キャップ試作プロジェクト~」

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写真左:Pulp-Injection成形品/中央:ターゲットとしたプラスチック製部品/右:自己注射器本体