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日本初上陸!PaperFoam®(ペーパーフォーム)の成形設備が導入されました
2024/07/30
ecosense moldingブランドのラインアップの一つである、プラスチックフリーのパルプ発泡成形工法「PaperFoam®(ペーパーフォーム) 」の成形設備が、日本に初導入されました。この設備導入によって、日本国内のお客さまにより身近な環境で設計検討や試作に取り組んでいただけることになります。量産についてはこれまでと同様、海外生産拠点を活用したグローバル展開にも対応します。
PaperFoam®とは
PaperFoam®は、軽さと柔らかさを兼ね備えたパルプ発泡成形品です。優れた緩衝性から、プラスチック真空成形品や発泡スチロールに代わる包装材として幅広い用途でお使いいただいています。
ユニークな成形技術によって生み出される、PaperFoam®ならではの特長を生かした事例は、下記のブログ記事でもご紹介しております。
軽くて柔らかい、PaperFoam®だからできる設計〜「モバイルバッテリー用」
Paperfoam®(ペーパーフォーム)
軽さと柔らかさを兼ね備えたパルプ発泡成形品
- 天然素材を主成分とした発泡成形品
- 衝撃から製品を保護する高いクッション性
- 複雑な形状の製品や複数の部品をしっかり固定
日本での試作対応と複数の海外生産拠点により、開発~量産までを一貫してサポート
今回導入されたPaperFoam®の成形設備は、滋賀県甲賀にある、サステナブル成形品の開発拠点「NISSHAサステナブルテクノロジーセンター」にて稼働し始めております。いままでは海外拠点でしか行っていなかった試作対応を日本でも対応できるようにする予定です。
また、PaperFoam®は4つの海外生産拠点(オランダ、チェコ、マレーシア、アメリカ)をもつため、量産時のサポートも一貫して行うことが可能です。
お客さまの開発から量産までのスピードアップに貢献します。
さまざまな業界にフィットするパッケージングソリューションを展開中
PaperFoam®は、医療機器・医薬品、化粧品、コンシューマエレクトロニクス、日用品などの幅広い製品向けパッケージ資材として、欧米を中心に既に多数の採用実績があります。
この成形技術は、欧州のパッケージメーカーPaperFoam Holding B.V. 社(本社:オランダ、1998年設立)のもので、特許取得済みの独自技術です。当社は、2023年より同社と資本業務を行っており、共同開発によりさらなる多様なパッケージングソリューションの展開に力をいれています。
医療機器・医薬品の採用事例
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医薬品
バイアル瓶用輸送パッケージドイツ有数の技能試験機関であるRfB(Ref. Institute for Bioanalytics)で採用。壊れやすいバイアル瓶を安全に輸送できるパッケージ。PaperFoam®は紙粉が発生しづらいため医薬品に最適。 -
医療機器
補聴器用トレーCochlear社で採用。製品とトレーが完璧にフィットすることで、落下、傷、ほこりから保護。
化粧品の採用事例
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化粧品
美容液用トレーISDIN社で採用。容器を引き立てる鮮やかなオレンジ色のトレー。PaperFoam®であればガラス容器に傷を付けず梱包可能。 -
化粧品
セットパッケージ緩衝性が高く、製品を固定して保持できるパッケージ
コンシューマエレクトロニクス・日用品の採用事例
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産業機器
光部品パッケージ産業機器・精密機器の梱包に使用できる緩衝性・機能性パッケージ -
日用品
イヤーフィルター用パッケージ紙粉が発生しづらいPaperFoam®であればゴム製のイヤーフィルターも直接梱包可能。
デザインサンプル(monaka)
軽量で柔らかく、造形性の高いPaperFoam®では、従来のプラスチック製梱包資材と同じように複雑な形状の再現が可能です。
この形状再現性の高さを生かして、身と蓋を嵌め合わせた構造や、着色やシボ加工による自由なテクスチャー表現など、デザイン面での可能性を盛り込んだ、パッケージコンセプトPF[monaka]も提案しています。
ブログ「PF[monaka] プロトタイプ開発メンバーによる座談会」
PaperFoam®についてのご相談は、NISSHAサステナブルチームまでお問い合わせください。
Paperfoam®(ペーパーフォーム)
軽さと柔らかさを兼ね備えたパルプ発泡成形品
- 天然素材を主成分とした発泡成形品
- 衝撃から製品を保護する高いクッション性
- 複雑な形状の製品や複数の部品をしっかり固定