メタサーフェスアンテナの開発

5G・6G時代のより良い通信環境の実現に貢献します

ミリ波信号の制御に役立つアンテナ基板の試作をしています

タッチパネルの大量生産で培った製造技術を5G・6G分野で活用することを目的として、仁川大学校の姜勝澤教授研究室(Prof. Sungtek Kahng, Incheon National University)のご指導を得て、28GHおよび77GHz向けのメタサーフェスを用いたパッシブリフレクト/トランスミットアレーアンテナの試作と評価を実施しています。

ミリ波信号の制御に役立つアンテナ基板の試作

試作品の仕組み

入射してくるミリ波電波を、狙いの方向へ反射させたり、レンズのようにビームを集束させることで、届きにくい場所へ届くようにします。

試作品の仕組み

試作品の特徴

パッシブ動作

パッシブ動作

外部電源が不要のため、アクティブ動作と比較すると設置場所に対する制約を少なくすることができます。

角度バリエーション

角度バリエーション

アレイパターンを変えることにより反射角度を変えることができます。

大面積基板

大面積基板

各反射角度に応じた複数のアレイパターンを1枚の低誘電樹脂基材上の正確な位置に配置することができます。

試作品の評価結果

シクロオレフィンポリマー(COP)をはじめとする複数種の低誘電樹脂基材と、低誘電粘着/接着シートを組み合わせてリフレクト/トランスミットアレーアンテナを試作しました。出来上がった試作品の、28GHz帯における電波反射/透過特性を測定し、狙いの角度への反射とビームの集束を確認しました。

各反射角度に応じたリフレクトアレーアンテナの反射特性。
入射電波源はパッチアンテナ。

0°方向にビームを集束するトランスミットアレーアンテナの透過特性。
入射電波源はパッチアンテナ。

製造で活用するコア技術

パターンニング

パターンニング

低誘電樹脂基材上に成膜された銅薄膜をエッチングすることによってアンテナ素子の形状に仕上げます。

ラミネーション

ラミネーション

低誘電粘着剤を用いて低誘電樹脂基材を積層します。

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