NISSHAはタッチパネルのOEM企業として、30年以上お客さまのサポートをしてきました。
携帯電話、ゲーム機はもちろん産業用デバイスや自動車に搭載されるタッチパネルを供給しています。
プラスチックフィルムをベース基材としたNISSHAのタッチパネルは、薄い、軽い、割れない、曲げられるといったフィルムセンサー特有の特長だけでなく、ガラスセンサーに匹敵する高透明性をも兼ね備えています。タッチパネルの開発、製造はNISSHAにご相談ください。
薄くて高機能なフィルムタイプのタッチパネル
NISSHAのタッチパネルは、フィルムタイプの静電容量方式タッチパネルです。
パネルの表面に指で触れると、透明電極間の静電容量(電荷)が変化し、その変化を電気信号として検出することでタッチ位置が認識されます。
NISSHA独自のフォトエッチング技術は、薄くて高透明、高機能な静電容量方式タッチパネルを実現します。
一般的な静電容量方式タッチパネルでは、X軸電極用、Y軸電極用の2枚の透明電極用基材を粘着剤で貼合して、センサーモジュールを形成します。2枚の電極基材と粘着剤という複数のレイヤーを積層するこの製造方法では、「膜厚が厚くなる。光学特性(光の透過性など)が悪くなる。パターンの位置精度を高めることがむずかしい」といった様々な課題が有りました。
NISSHAは、フィルム基材の両面に成膜した導電性薄膜をフォトエッチングするプロセスを導入し、膜厚55μmという非常に薄いフィルム1枚の上にセンサーパターンを集約する技術を開発。タッチパネルモジュールの薄膜化を実現しました。
さらに、フォトエッチング加工を採用したことで、微細なセンサーパターンを非常に高い位置精度で構成することが可能です。
一般的なタッチパネルモジュールと
NISSHAのタッチパネルモジュールの層構成比較
基材フィルムにはCOP(シクロオレフィンポリマー)を採用しています。
COPフィルムは透明性が高く、光学等方性にも優れているため、ニュートンリング(虹見え)などの視認性の問題が少ない基材です。
反射も少なく、ディスプレイの映像をより鮮やかに表示することができます。
NISSHAのフォトエッチングプロセスは、透明電極(ITO)と引き出し配線(Cu)を1プロセスでパターニングします。その結果、ITO電極とCu配線を高い位置精度でアライメントすることが可能です。さらに、Line/Space=10/10 μmの微細パターンの描画により、引き出し配線のエリアを最小限に抑える狭額縁化を実現。センサーエリアをディスプレイの最端部まで広げました。
ロール to ロール方式でパターンニングしたフィルムタッチパネルを個片に打ち抜き、最終製品に実装可能なモジュールの形態に加工する様々なプロセスノウハウを蓄積しています。
フィルムセンサーとしての納品だけでなく、カバーガラスやLCDを貼合した複合モジュールまで、お客さまのご要望に合わせた形態での納品を実現します。
また、NISSHAはプラスチックカバーとフィルムセンサーを一体成形する技術 (In-mold Electronics)を開発しました。この技術により、光透過意匠(デッドフロント)やソフトな触感といったデザイン性に優れたタッチパネルモジュールを提供することが可能になりました。
自動車のセンターディスプレイ(CID)や、家電製品のコントロールパネルなど、さまざまな用途にご活用いただけます。
NISSHAではお客さまの「作りたいもの」を実現すべく、タッチパネルの開発に努めてきました。これまで難しいとされてきた以下のような特徴を有する静電容量方式タッチパネルの開発を通して、お客さまの製品開発に貢献します。
さまざまな条件下での入力を可能に
多様な入力方式への対応
センシングエリアをより広く、より大きく
曲面に対応する形状自由性
NISSHAは静電容量方式タッチパネルのカスタム製造に対応いたします。
お客さまからのご依頼は、設計検討から試作, 量産のサポートまでプロジェクトチームが一貫してサポートいたします。
品質を確保するデザインレビューシステム
1案件ごとにプロジェクトチームを編成し、設計検討 ~ 試作 ~ 量産化までサポートします。
充実した量産後の品質/デリバリーサポート
スマホ, 車載向けディバイスのような要求の厳しいお客さまとのビジネスで培った対応力により、きめの細かいアフターサポートを提供します。
高い品質を担保する量産技術
加工精度の優れたロールtoロール方式の製造プロセスを採用しており、品質バラツキが少ない大量生産に対応します。
その他のタッチパネルについては「タッチパネルとは」でご紹介しています。弊社は静電容量方式を得意としていますが、使用環境によって最適な方式を提案させていただきます。
・ショールーム見学
・開発、試作、量産委託のご相談
その他、フィルムデバイスに関するご質問、ご相談はお気軽にご連絡ください。