生体内で分解吸収される生体吸収材料。その性質から、近年医療での活用が広がってきています。
NISSHAでは生体吸収材料を利用した医療機器の受託製造(CMO)や受託製造開発(CDMO)にも力を入れています。
生体吸収材料により、医療現場のニーズの満足や医療機器の課題の解決、患者さまのQOL向上が実現できるかもしれません。
医療機器における生体吸収材料の
5つの活用例
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組織再生の補助
- 損傷した皮膚や神経などの組織を再生するための足場材として使用する人工皮膚、人工硬膜、人工神経などスポンジ状や不織布のものが多い
- 骨の欠損部を補填し、再生を補助する骨再生材料で、カルシウム系の無機材料でできた顆粒やブロック状のものが多い
- よく使用される材料
- コラーゲン
- ポリグリコール酸
- カルボキシメチルセルロース
- など
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創傷被覆
- 創傷や熱傷を覆い、保護・治癒促進するために使用するもので、不織布や綿でできているものが多いが、傷に接触する部分はゲル化し、湿潤環境を保てるようになっている。
- よく使用される材料
- アルギン酸
- カルボキシメチルセルロース
- カルボキシメチルセルロース
- など
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止血
- 手術中の出血や創傷の止血のために使用し血液を吸収
- 血液中の成分と反応して固まることで止血を促す
- よく使用される材料
- ポリグリコール酸
- ポリ乳酸
- ポリジオキサノン
- ポリグリコネート
- など
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癒着防止
- 手術により傷ついた生体組織が修復過程において、高い確率で周辺組織との癒着が発生するため、癒着防止剤により生体組織のバリアし癒着を防ぐ
- よく使用される材料
- ヒアルロン酸
- ゼラチン
- NHS化CMデキストリン
- など

医療で活躍する
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プラスチック成型加工やフィルムタッチパネル製造を通して加工ノウハウや生産技術、品質設計力を培ってきたNISSHAでは、クラスⅣのクリーンルームを完備し、徹底した品質管理で高品質な製品を提供し続けています。
加工メーカーとして多くの材料を扱い使いこなしてきた技術を基盤に、高品質な医療機器製造を実現。
生体吸収材料の加工でのお悩みも、ぜひ一度NISSHAにご相談ください。